HOME > 支援情報・情報を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例
建設産業から特産地鶏の生産・処理・販売分野に進出
有限会社大鰐振興 平成19年
企業概要
 地元建設業者である(株)片山組は、平成13、14年頃から公共事業削減により受注量の著しい落ち込みが懸念されていました。近い将来、厳しい状況になると考え、体力のあるうちに他分野への進出を模索していました。そうしたとき、青森県畜産試験場で開発した青森特産地鶏である青森シャモロックをブランド化しようとの情報を得て、地鶏の生産に乗り出そうと考えました。

 試験飼育を経て、平成17年6月から本格的に飼育を始め、同年10月に食鳥処理場を稼働して、生産から販売までを一貫して行う体制が整いました。

 青森シャモロックの事業主体は、片山組の子会社、農業生産法人(有)大鰐振興です。片山組の宮腰浩一常務が社長を務めています。

 農場名は大鰐シャモロックファーム。大鰐町早瀬野地区に敷地面積1万9,070m2、100m2の鶏舎15棟、初生雛(ひな)育成棟1棟(3室)約180m2、食鳥処理場1棟150m2、冷凍設備等約100m2、堆肥小屋50m2にて、現在年間1万3,000羽を生産し、20年度は年間2万羽以上の生産販売を目標に努力をしています。

 販売については、敷地内に直売所を設けており、また、県外に販路を広め東京、横浜、大阪、京都、名古屋で販売し、販路開拓を積極的に進めています。東京、横浜、名古屋、大阪では、大手デパートの催事に積極的に参加しPRもしています。

 また、鶏肉の卸売店・小売店にもサンプルを送り、取引の申し出があった企業を訪問しています。東京のレストラン・居酒屋など数店で継続的に青森シャモロックを使ってもらうなど、アンテナショップ的な存在になっています。

 さらなる増産を視野に入れ、建設業者、農家、知的障害者授産施設などに飼育を委託して、年間2万羽以上の生産を目指し、大都市圏への販路拡大に努めています。
「青森シャモロック」は青森県の地域資源に

支援内容
 (財)21あおもり産業総合支援センターが扱う無利子の設備資金貸付制度を活用するなどして、食肉加工に必要な設備を整えました。さらに支援センターの専門家派遣事業を利用し、東京の専門家からマーケティングや経営診断、首都圏への販路拡大方法などについての助言・指導を行いました。

 そのアドバイスに沿って設備投資計画や商品開発計画、生産体制の目標設定、首都圏への販路拡大に対する意識向上を図っています。日頃の相談窓口業務の中でも、支援センターの関野行雄コーディネーターが商社で働いたノウハウをもとに、流通・販売戦略についての専門的アドバイスを行い、営業活動に結び付けています。

 センターの広報誌である「産業あおもり」にも記事として取り上げてPRを行いました。今後も販路拡大の支援を続けるとともに、同社の要望に応じて青森シャモロック加工品開発の支援も行う計画です。

企業者の声
「飼育から処理まで体制が整った」と宮腰浩一社長
 設備資金貸付制度などの活用により、生産から処理、販売まで一貫して行う農場と食鳥処理場ができました。飼育から処理までのシステムが整っているのは津軽地方では当社だけです。建設業からの転身であり、販売についてはまったくの素人だったため、かなり苦労しましたが、関野行雄コーディネーターによる専門的アドバイスは大いに役立ち、営業活動の励みになりました。

担当者の声
 建設業からの食品業への転身はすべてが未知なる課題への挑戦といっても過言ではありません。共通点は、お客さまを満足させることです。建設分野でも注文住宅・建売り・戸建て・マンションなどさまざまあり、売り方、市場規模、価格帯は千差万別です。シャモロックは、戸建て・高級市場向けの商品ですから、価値を認めてくれる客先をじっくり開拓して欲しいと考えています。

企業基本データ
代表 代表取締役 宮腰 浩一
住所 青森県南津軽郡大鰐町大字蔵館字湯ノ沢4-3
電話 0172-47-9040
e-mail owanishinkou@o-wani-shinkou.jp
URL http://www.o-wani-shinkou.jp/
従業員 6名
業種 畜産食料品製造業
主要製品 青森シャモロック、青森シャモロック加工品など