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施策活用企業事例
センターの補助も得て一定温輸送用の断熱箱を開発
玉井化成株式会社 平成19年
企業概要
 玉井化成(株)は、平成元年に土木資材などを扱う玉井産業(株)〔現玉井環境システム(株)〕から分社し、資本金2,500万円で札幌市手稲区に設立されました。平成6年には、資本金を5,000万円に増資、小樽市に新工場を建設するとともに本社も移転しました。

 同社は創業以来、発泡ポリスチレンを中心としたプラスチック製品の製造を行っており、さまざまな用途に応じた発泡スチロールの成形品・カット製品を製造しています。しかし、汎用プラスチック製品については、市場が成熟段階に入ったことから、潜在的なニーズに対応した新商品の開発が求められるようになってきました。

 そこで同社は、材料技術を基盤とした高付加価値品の研究開発を進めています。顧客とのコミュニケーションを通じてニーズとアイデアのマッチングを図り、顧客にとって価値ある商品の提供を念頭におき、保有する技術情報を発信しています。さらに積極的に産学官連携、異業種交流などにより情報を吸収し開発を進めています。

 このような取り組みの中から、高い透水性があり、切断加工が容易で断熱性・吸音性を備えた透水性発泡ポリスチレン「タミーブロック」や、融解熱(または凝固熱)により小さな容積でも大きな熱エネルギーを蓄える(または放出する)原理を利用した蓄熱冷材「パッサーモ」を開発しました。パッサーモは、さまざまな用途に使われるようになっており、とくにOEM供給しているパソコン冷却用の放熱板は高い評価を得ています。
さまざまなニーズから生まれた折りたたみ式の断熱箱
 
蓄熱冷材はパソコン冷却用の放熱板にも採用されている

支援内容
 生鮮食品など保冷を要する製品は輸送するとき、さまざまな輸送用の箱が使用されていますが、物流業界からは、より低コストで、高断熱、機能性に優れたものが求められています。

 玉井化成はこのようなニーズに対応するため、発泡スチロール製品に関する自社技術を基に、環境負荷が低減でき、低コストで収納効率の向上も図れる断熱箱の開発に取り組みました。折りたたみ構造、ヒンジ部の構造、蓄熱冷材の脱着方法、強度・耐久性を研究し、独自の構造を考案、折りたたみ可能で、かつ長時間低温を維持できリユースが可能な断熱箱を開発しました。

 (財)北海道中小企業総合支援センターは、この研究開発に対して北海道創造的中小企業育成条例に基づく研究開発補助事業により、研究費の一部を助成しました。また、蓄熱冷材「パッサーモ」を国際物流総合展2006へ出展する際には、同条例に基づく市場開拓促進補助事業により出展費用の一部を助成しています。

企業者の声
情報の収集にも熱心な玉井充社長
 中小企業総合支援センターの北海道創造的中小企業育成条例に基づく研究開発補助事業などの制度を活用したことにより、製品の研究開発と市場開拓が大きく前進しました。また、こうした制度を利用したことがきっかけで、マスメディアでも紹介されるなど、宣伝効果もプラスされています。

担当者の声
 玉井化成は、お客さまへの接触を通じて収集したニーズにあわせて、新商品開発に取り組んでいます。新商品の開発には資金を必要としますが、研究開発補助事業を利用して資金負担の軽減を図りながら、積極的に研究開発に取り組んでもらいたいと思います。

企業基本データ
代表 代表取締役 玉井 充
住所 北海道小樽市銭函3丁目524番地9
電話 0134-62-1100
e-mail mailto@tamai-kasei.co.jp
URL http://www.tamai-kasei.co.jp/
従業員 32名
業種 発泡スチロール・蓄熱冷材製造業
主要製品 発泡スチロール箱、透水性ブロック、蓄冷材・保冷剤