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施策活用企業事例
開発は消費者のニーズとアイデア活かし柔軟に…
株式会社GEL-Design 平成19年
企業概要
 (株)GEL-Designは、高機能ジェル素材に関して北海道大学が保有する研究成果の実用化を目指している研究開発型企業です。

 平成16年9月に設立、間もなく北大リサーチ&ビジネスパーク構想推進協議会主催のインキュベーションモデルに採択されました。現在、北大北キャンパス内で活動しており、ジェル素材の開発を軸に、大きくは(1)大学や研究機関などとの共同研究と研究成果の実用化を通じ、新規高機能素材の実用化のための開発、(2)ジェル開発に関する知見・技術・ノウハウを活用した研究開発や分析の受託、(3)消費者のニーズやアイデアをうまく活かしたユニークな商品の企画・開発・製造販売という3つの方針で事業を行っています。

 これまでに、北海道新技術・新製品開発賞(奨励賞)を受賞した保冷剤一体型ランチボックス「GEL-COOL(ジェルクール)」や、肌に優しい天然石鹸「Savon de Siesta(サボンデシエスタ)」など消費者向け製品を商品化してきました。平成19年8月には、北海道大学北方生物圏フィールド科学センターと共同研究で、機能性ジェル素材を用いた新世代コンブ養殖技術の開発に成功し、共同で特許を出願しています。

 これは、北大のもつ優良コンブの雌雄配偶体培養保存技術と同社がもつ高分子ジェル開発技術をコラボレートさせたもので、この技術が実用化されれば、これまでコンブの養殖で行われていた母藻(ぼそう)の採取や選別、胞子の採取工程をすべて省力化でき、養殖期間を20%短縮、養殖コストを30%以上削減できるものです。
高機能ジェル素材をコアに研究開発が進む

支援内容
 GEL-Designによる「ハイドロゲル潤滑剤を利用した摩擦低減用部材の開発」という研究テーマに対して、(財)北海道中小企業総合支援センターは平成18年度に研究開発費の助成を行いました。

 高強度ハイドロゲルは、液体を大量に含みながらもゴムと同程度の丈夫さと柔軟性を兼ね備えた素材ですが、これまでハイドロゲルの特性を活かした低摩擦素材や、摩擦低減用部材が開発されていませんでした。今回は、低摩擦特性や柔軟性・衝撃吸収性を併せもつ高強度ハイドロゲルを利用したジェル状潤滑素材の研究開発に取り組もうというものです。人工関節など生体代替材料として医工学分野への活用を目指しており、すでに高強度ハイドロゲルの成形加工技術開発や樹脂基板への接着技術開発・安全性試験などを行いました。

企業者の声
「研究開発に没頭できます」と言う附柴裕之社長
 今までにもいろいろな形での助成を受けていますが、支援センターの助成事業はその中でもとくに使いやすい事業の一つです。助成事業によくある煩雑な事務処理などを極力減らしてくれたおかげで、研究開発に注力することができています。

担当者の声
 GEL-Designは、北海道大学発ベンチャー企業として、ジェル素材を多方面に活用する研究や事業に意欲的に取り組んでおり、受託研究のみならず画期的な商品開発による事業化実績も着実に上がっています。当センターでは積極的に新規商品開発に取り組む企業を支援しています。

企業基本データ
代表 代表取締役社長 附柴 裕之
住所 札幌市北区北21条西12丁目こらぼ北海道2F
電話 011-709-2260
e-mail office@gel-design.co.jp
URL http://www.gel-design.co.jp/
従業員 10名
業種 化学工業
主要製品 機能性に関わる次の業務 ジェル素材を軸にした新規素材の製品や技術の特許販売、新規素材の研究開発・分析の受託、コンサルティング、ジェル素材を利用した製品の開発企画と製造販売