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ひとつの金具が木造住宅の常識を破る新工法を生む
有限会社イワコ建設 平成18年
企業概要
 当社は、昭和51年6月の設立以来、一般住宅やビルの設計、施工を手がける他、自社建設の賃貸用ビルを始めとする賃貸用物件の斡旋や管理を行ってきました。

 当社では鉄筋コンクリートの建物を手がけていましたが、そこの住人からの結露やカビのクレームに悩んでいました。そこで、「湿気が高いという日本の風土に合った健康的で丈夫な木造住宅を造ろう」と考えたのが、ラッコハウスの始まりです。

 木造軸組工法は、家の骨組みを柱で作る工法です。2階、3階建て等になると強度を得るために太い柱が必要になりますが、太い木材は高価で重いため、建築現場が狭いと人が担ぐのも難しい。そこで3年前に社長が手に入りやすい12cm角の柱を重ねて使えないか、と考えました。

 木造軸組という日本の伝統的工法をベースに、県産材を使い、熟練工でなくても、狭小地にも強固な自由設計の木造家屋を建てることができるというのがコンセプトで、中に使われているL字型の「ラッコ金具」は特許出願中の開発商品です。このL字型金具が太い梁(はり)を作り出す締結金具となり、同じ金具が柱と柱の間では耐震金具として使われています。「従来の2倍の基礎、宮崎産の杉をプレカットした建材、ラッコ金具そしてラッコ工法。ここまでをセットにして、フランチャイズ方式で施工店を増やしていきたい」と考えています。ラッコ金具は平成18年6月から関東地区での取引が始まっています。
ラッコ金具

支援内容
 この2本の柱を締め付ける締結金具の開発では、厚紙で作った模型から金型を起こし、宮崎県工業技術センターで強度を測定しました。その後、宮崎県木材利用技術センターで締結した木材の強度等のさまざまな測定を行いました。その間「専門家から多くのことを学びました」と言う上原さんですが、開発費用には苦しみました。

 そこで、財団法人宮崎県産業支援財団の創造技術研究開発補助金を受けて研究開発に取り組み、東京にある財団法人日本住宅・木材技術センターでの性能認定を受けることになりました。「ラッコ金具」と名づけられた金具を使った角材2本組の抱柱、重ね合わせ梁桁、更に柱と柱の間の筋交い部分に枠をはめ込む形で壁面にも強度を出す筋交い枠工法は「ラッコハウス」と名づけられました。施工が容易なこともポイントです。

企業者の声
代表取締役
上原久幸氏
 財団法人日本住宅・木材技術センターの認定を受けたのは性能を客観的に保証するものが必要だと考えたからです。今後、認定金具を使うメリットが出てくるはずです。

 なんといっても、地震、台風にもびくともしない家ができます。本当の性能を裏付けしてくれるのは施主です。安心して住める家という当たり前のことをきちんと保証するメーカーとして、これから全国に売り出していきたいと思います。

担当者の声
コーディネーター
三重野文明氏
 独自のアイデアを形にするには時間も資金も知恵も必要です。社長ご自身の努力と情熱に加え、支援機関、補助金を活用されたことで商品化に成功し、更に専門家、専門機関等多くのつながりを得られました。人との出会いも今後の事業を支えてくれると思います。

企業基本データ
代表 代表取締役 上原久幸
住所 宮崎県宮崎市瀬頭2丁目5番29号
電話 0985-25-5446
e-mail iwako@miyazaki-catv.ne.jp
URL http://www.miyazaki-catv.ne.jp/~iwako/
従業員 5名
業種 建設業
主要製品 一般住宅やビルの企画、建設及び管理