HOME > 支援情報・情報を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例 戻る
段取り替えの大幅改善によりリードタイムと在庫を半減
中津鋼管工業株式会社 平成18年
企業概要
 当社は、昭和45年、関東地区の親会社である鋼管工業株式会社の技術を受け、西日本地区をエリアとすべく創業しました。冷間引抜鋼管の製造およびその切断、切削加工を行って販売しております。新日本製鐵株式会社をはじめとする素材メーカー、そして主に自動車部品関連メーカーとの密接なパートナーシップを基盤に業績を重ね、業界で大きなシェアをもっています。

 昭和48年にJISマーク表示許可を取得し、昭和55年に工業技術院長賞受賞、平成4年には通商産業省(現経済産業省)資源エネルギー庁長官賞受賞と輝かしい実績があります。しかし、バブル景気の崩壊以降、業績の低下は避けられず、苦境に立たざるを得ませんでした。

 このような中、ISO9001:2000 品質マネジメントシステムが、ユーザーとの取引条件にも指定されたことから、業績改善のためのツールとしてこれを活用することにし、財団法人大分県産業創造機構の協力を得ることにしました。その後、マネジメントシステム構築の過程で改善すべきものが山積していることが明らかになり、認証取得後も継続的活動が必須であるとの観点から、引き続き同機構の協力を仰ぐことにしました。

 産業の高度化に伴い、冷間引抜鋼管にとっては寸法や精度、強度に対するニーズがますます高まってきています。「信頼を手わたす」というモットーのもと、いっそうの技術開発・製造力の強化を図り、ニーズに応え、業界をリードする企業を目指して精進を重ねています。
社屋
 
引抜鋼管

支援内容
 財団法人大分県産業創造機構の技術アドバイザー制度を活用して、現場の作業改善を進めるにあたり、まず目玉になっていたのは「在庫の削減」でした。現場の在庫量を減らすには、その遠因である「作業の段取り時間の短縮」、「設備の簡易自動化」、「設備のグループ運転化」に問題があると判明していました。

 そこで、まず「ものの見方・考え方の変革教育」をしてから、諸ノウハウの指導・支援をしました。チャンピオン設備として部品加工課の「3面取り機の段取り作業の短縮」をテーマに取組むことになりました。目標は「半減以下」としました。諸ノウハウを展開することにより、徹底的なムダの廃除、動作数の削減を図り、さらに内から外へと段取りの切り替えを進めることで、結果的には支援前の1/4以下に短縮が可能となりました。

 また、段取り改善により、製品在庫量の削減も第一次目標である0.5ヵ月分と半減しました。第2次ステップでは、各課への水平展開を計画、目標管理によるトータルなリードタイムの短縮へ向けて継続的な改善を推進中です。

企業者の声
代表取締役社長
田染恭則氏
 ISO9001:2000の認証取得について支援を受けましたが、取得により改めて継続的改善が会社存続の絶対条件との認識をもちました。専門家の指導により、段取時間の短縮、設備のメンテナンスによる作業の効率化等、大きな成果を上げることができました。

 とりわけ、管理職層を中心としたスキルアップが大きく、マネジメントの何たるかを理解できてきております。今後これをますます発展させて行かねばと決意しております。

担当者の声
 上記のように、大きな生産性向上からリードタイムの大幅短縮、在庫の大幅削減まで多大の成果が出たことは、非常に喜ばしいことです。これは、一にも二にも企業側、特にトップの改善に対する強い意欲と推進力、さらに指導に当たられたアドバイザーの高いノウハウと潜在能力を引き出す力があったからこそであると思います。

企業基本データ
代表 代表取締役社長 田染恭則
工場長 大村豊
住所 本社:神奈川県川崎市川崎区中瀬2-9-14
工場:大分県中津市東浜332番地
電話 本社:044-222-6320
工場:0979-22-7111
e-mail info@nakatsu-k.co.jp
URL http://www.nakatsu-k.co.jp/
従業員 93名
業種 鉄鋼業
主要製品 冷間引抜鋼管とその切断、切削加工