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生繭低速繰糸の未精錬生糸による優越性絹織物の開発と販売
長崎絹業探究所 平成18年
企業概要
 自ら糸を挽き、絹織物を長年研究する手機の作家が媒染に使う椿を探していると言う話を聞きました。そこで、松浦に防風林として植えられていた樹齢百年以上の椿を知人より分けてもらいました。2週間ほど野営し、椿の木を燃やして、ビロードのような美しい椿の灰を得ることができました。

 その1年半後、椿の灰汁で媒染した柴根・茜・黄櫨等の美しい手織の着尺が完成しました。その着尺は、シャリッとした手触りの凛としたもので、絹本来の姿との最初の出会いとなりました。

 当初、手機作家、染織設計家等と任意団体を立ち上げ、国際展示会に出品し、初出場・初入選を果たしたことで、海外ブランドや専門誌の海外駐在員の注目を集めました。

 糸は規格外発注によって国内生産されたもので、染色は地域周辺から調達した植物染料に椿灰汁媒染を施し、透明感のある美しい発色が特徴となっています。生繭低速繰糸による未精錬糸を低速製織し、独自の生地整理仕上げを施したストールと服地を製造し、フルオーダー、パターンオーダーによる洋服仕立て、注文着尺の製作、フォーマル、ブライダル等の用途に対応した主要製品を販売しています。

 販売方法は、直販により、顧客一人ひとりのニーズに合わせた着物を単品とセットの両方製作しています。つまり、デザインの段階からその人だけのフルオーダーでサイズも個別管理しています。更に、会員制を採用し、会員対象の催し等を開催して製品を着用する機会を提供し、ニーズを創り出しています。

 製品の生産工場は諫早市富川町に置いています。また、営業・研究開発・展示会の拠点として平成17年7月より長崎県ビジネス支援プラザ(長崎市出島町、出島交流会館)を利用してきましたが、この事務所を平成18年9月より長崎市ベンチャー企業支援センター(長崎市馬町)に移して事業活動を展開しています。

 これまで製品展示会としては日本橋のギャラリーの他、福岡天神エルガーラにて呉服店の展示会に出展しました。また、長崎市で絹業探究所の独自の展示会も2回開催し、各展示会とも顧客の好評価を得ています。
長崎ガラリー展示会 生絹(すずし)ストール
シルク×ウール交織生地ワンピース
 
大丸エルグーラ展示会にて
紗ストール

支援内容
(1)会社設立の相談があり、「新事業創出促進法」による支援、事業計画書の作成、法人設立の資料作成・申請要領等について指導しました。
(2)長崎県ビジネス支援プラザ(インキュベータ)への入居支援に関する相談があり、申請書の作成を指導しました。
(3)金融支援事業(助成金)の相談があり、「新連携事業」への応募を推奨し、富士吉田織物協同組合との連携構築を支援しました。また、中小機構九州でのプレゼンテーションを支援しました。
(4)融資の相談があり、国金の「新規開業資金」を推奨し、国金へも事業を説明の上、支援を要請しました。
(5)販売支援の相談があり、大手の仏壇メーカーに紹介して僧衣の受注や福岡市の呉服店との交流ができました。

 以上の支援は平成16年から平成18年の2年半余の期間に亘り実施しました。事業も順調に進展しており、大きな飛躍が期待されています。平成18年度「連携体構築支援事業」にも採択されました。

企業者の声
代表取締役
永岩則子氏
 いろいろな問題に対して、企業の立場を十分理解して、相談に乗っていただけるところがあるのは、ベンチャー企業として大変に心強いし、有難く思っています。

担当者の声
 日本の伝統的な絹織物の製造技術を受け継いで、これまで地道な活動を続けてこられた優秀な技術集団であり、その技術が製品化され、今後はいろいろな分野へ広く販売されていこうとしています。支援の成果が期待されます。

企業基本データ
代表 代表取締役 永岩則子
住所 長崎県諫早市富川町1080番地
電話 0957-25-9595
e-mail haku_tex@yahoo.co.jp
URL
従業員 2名
業種 絹織物製品の製造・卸・小売
主要製品 生繭低速繰糸の未精錬生糸による優越性絹織物