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日本酒の可能性を求めて
山口合名会社 平成18年
企業概要
 当社は、屋号「山の寿」として、文政元年(1818年)に創業しました。その当時の酒は、蔵に生息していた菌と水によって製造されており、蔵ごとに特徴のある日本酒ができ上がりました。1955年頃には、蔵元の数も全国で4000軒ほどにのぼりましたが、2002年には約1500軒にまで激減しました。その原因の一つとして次のことがあげられます。それは、日本酒の売上が右肩上がりで伸びていた時代のことです。大手清酒メーカーの生産能力が需要に追いつかないという理由で、中小酒造メーカーが「桶売り」と称して、大手酒造メーカーの生産力不足の解消に協力した結果、酒質の同質化現象が表面化してきたのです。これは、中小酒造メーカーが販売努力をしなくても売上の確保ができる効率のよい、しかし、自立性を弱化させ日本酒の多様性を失わせるものでした。

 また、近年になると反対に「逆桶買い」を行うことにより、どのメーカーも同じ酵母を使うことによる酒質の同質化をおこし、日本酒の需要退潮を著しくさせてきました。

 当社はこのような業界環境の中、これではいけないと考え、1980年に自社製造・自社販売の途を取り始めました。ところが、1991年の台風19号により、造り蔵が全壊したため、2年間の休業を余儀なくされました。しかし、これをきっかけに「貴醸酒」というものの製法に出会い、それを再現することに成功しました。今後、福岡県工業技術センター生物食品研究所で開発された酵母「リンゴ酸高生産酵母24-2号」と福岡オリジナル酒造用米「夢一献」を使って製造・販売を拡張する予定です。
社屋
 
「大吟醸」
「山の寿」
「燦寿の息吹」

支援内容
 専門のコンサルタントからの、販路開拓と販売方式に関する調査及び指導により、毎月の営業会議で確実に報告・実行・分析・改善ができるようになりました。

 また、広報事業分野で、HPのリニューアル及びブログ(蔵日記)の開設等、ITマーケティングの指導により、PRビデオ・DVDも制作し、それぞれを営業・試飲会・展示会で使用しています。

 貴醸酒「燦寿の息吹」は、食前酒・ギフト酒・デザート酒という用途別にコンセプトを設け、実際に購入する顧客層を想定しながら、それにあった場所へ営業活動を行なっています。

企業者の声
 商品のコンセプトやテーマを明確にして頂くことにより、会社が進むべき道筋が見えました。「燦寿の息吹」のイメージが「山の寿」となるように、今後とも事業に取り組んでいく予定です。

担当者の声
 財団法人福岡県中小企業振興センターの専門家派遣事業によるマーケティング活動、HP作成、ネット通販への展開は効果があったものと思われます。

 また、後継者でもあり、営業主任でもあるお嬢さんの日本酒に対する想いと行動力により、更なる発展が期待されます。

企業基本データ
代表 代表社員 山口伊平
住所 福岡県久留米市北野町乙丸一・二合併番地
電話 0942-78-3025
e-mail mail@yamanokotobuki.com
URL http://sanju-no-ibuki.com
従業員 5名
業種 酒造業
主要製品 清酒