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「岩盤浴事業」進出で経営多角化に成功 
ビージーエム高知株式会社 平成18年
企業概要
 昭和50年に、株式会社高知新聞企業から映像やBGM制作を受託するB.G.M.事務所として業務開始しました。昭和52年から、高知県内で初のブライダル撮影や郷土祭り等無形文化財のビデオ撮影も手掛け、昭和57年に現社名に変更し、昭和63年の自社ビル新築に伴い現住所に移転しました。

 平成5年には、高知県安芸郡北川村において特産鶏土佐ジローの飼育、後にダチョウの飼育を開始する等、経営の多角化を目指し、徐々に業容の拡大を図ってきました。

 しかしながら、業績面では土佐ジロー関連は安定的に推移しているものの、コア事業としてきたブライダル等映像制作においては、近年の対象適齢者の人口減及び低価格化志向等外部環境の変化により、売上高は年々減少傾向の一途を辿るようになりました。

 この厳しい経営環境を打破するため、若松社長は、平成17年によりいっそうの多角化として、近年注目されている岩盤浴場の経営に乗り出す決意をしました。きっかけは、2年前に社長自身が健康を害したときの療養生活中に岩盤浴に出会ったことです。これが、健康回復の一助となったことで、ビジネス展開へのひらめきを感じたことにあります。この療養期間中で体験した岩盤浴の効用等に、健康をキーワードとした新事業展開の将来性を見出すこととなりました。

 事業意欲旺盛な社長は、事業を構想してから実行に移すまでが速かったのです。幅広い人的ネットワークを活かし、情報収集やマーケティングに専念し、ビジネスとして十分成り立つことを確信し、平成17年10月に本社の1階フロアを大改装し1号店を出店しました。地元では、話題にもなり開店直後は、4ヶ月先まで100%近い予約状況となりました。続いて平成18年9月に、高知市から東40kmに位置する高知県安芸市郊外に2号店を出店しました。PRは、まだまだ十分ではありませんが、現在、両店併せて稼働率が約75%と、ほぼ計画通りの滑り出しです。 
社屋
 
岩盤浴室内

支援内容
 若松社長自身の体験から、ひらめき、着手することとなった岩盤浴事業は、同社の多角化戦略の一環として実を結びつつあります。しかし、ここにこぎつけるまでの道のりは、容易ではありませんでした。最大のネックが資金面の問題でした。浴場開設にあたって必要な設備資金はじめ、事前の調査費用やオープンに備えての資金も不足していました。この資金面の問題が解決しなければ、新多角化路線も頓挫してしまう恐れがありました。

 しかし、事業に対する意欲と行動力に勝る若松社長の執念が実り、建築費や設備資金の調達については、政府系金融機関の協力を取り付けることに成功しました。同金融機関も全国で例のない業態への融資ということで、審査には時間を要したものの、将来性が評価されました。また、2号店開店にあたっては、財団法人高知県産業振興センターの設備貸与制度を利用しています。

 ハード面の資金調達や準備が着々と進む中、新規開業にあたっての店舗運営や広告宣伝等ソフト面への資金対策については、若松社長は財団法人高知県産業振興センターの「頑張る企業総合支援事業」の活用を考えていました。平成17年度同事業への第1回目の申請では不採択となりましたが、第2回目の再挑戦でみごと頑張る企業に認定されました。県内で初めての岩盤浴場という新しい業態が認知された瞬間でもありました。

 同助成事業では、岩盤浴設備のノウハウを導入するための専門家の派遣や市場調査費、宣伝広告費等も対象になり、マーケティング戦略を推進するうえで成果を上げることができました。若松社長は、特に宣伝広告に関する助成が効果的であったと話しています。岩盤浴の効用である健康増進(管理)、美容効果はもちろん、他社よりグレードの高い設備内容(天然鉱石ブラックシリカは、1床当り120万円で通常の3倍、オートコントロールシステム等)や徹底した衛生管理を前面に打ち出した結果、これらが集客に功を奏していると言っています。

 県内での競合店は、現在10店あります。共存できるキャパシティは、12店までと試算してますが、若松社長は、岩盤浴の潜在的ニーズはまだまだあると分析しています。新規顧客獲得から顧客定着率アップを図ることにより、新サービスの提供等ホームページを活用したお得な企画も考案中であると話しています。つぎなる新事業展開への夢が膨らみつつあります。

企業者の声
代表取締役
若松和人氏
 頑張る企業支援事業は、我々中小企業にとってありがたい制度であります。今回は、まったく新しい業態へのチャレンジであったため、ある程度のリスクがありました。実態調査から広告宣伝まで、この支援制度のお蔭でカバーできたことは、リスク管理面でも本当に助かっています。

 また、岩盤浴事業を通して健康増進をキーワードに地域の人々に役立つことができること、雇用の場としても地域経済に貢献できていることが何よりの成果だと思っています。

 今後も、地域に密着した経営で顧客一人ひとりを大切にし、本物のサービスを通じて、生涯お付き合いをして頂けるよう頑張るつもりです。

 

担当者の声
 若松社長は、岩盤浴場は今のブームに乗り、近々県内でも競争が激しくなると考えています。しかし、安定期に入りそのうち選別が進むようになると、本物志向でない業者はいずれ淘汰されていくであろうとも予測しています。防臭・温度・湿度等の浴場施設内管理はじめ、岩盤浴の命である鉱石等設備の贅沢さは業界No.1と胸を張っています。

 なかでも、某週刊誌で取り上げられた衛生面の問題に対しては、一部の同業者の無責任さで、業界全体がマイナスイメージを被ったと若松社長は声を大にして言っています。衛生管理に関しては、徹底して実現している同社だからこそ言えるのでしょう。若松社長には、持ち前のバイタリティでこんな悪評を吹き飛ばし、今後、一段と飛躍されることを期待しています。

企業基本データ
代表 代表取締役 若松和人
住所 高知県高知市北高見町281-2
電話 088-833-2053
e-mail bgmkochi@nifty.com
URL http://homepage3.nifty.com/tosa/index.html
従業員 22人
業種 映画・ビデオ製作業
主要製品 ・各種企業SPビデオ等映像制作
・特産鶏土佐ジロー卵と肉及び加工品
・岩盤浴事業