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地域新生コンソーシアムで、魚介類の長期鮮度保持分野へ挑戦
株式会社泉井鐵工所 平成18年
企業概要
 当社は、創業以来80年余、マグロ延縄用漁労機械を主とする各種漁労機械・船舶用甲板機械を製作しています。この間に培った技術への信頼は高く、過酷なマグロ船での漁労作業の効率化及び省力・省人化に資する機械の開発によって好評を得ており、設計から製造まで「ユーザーの立場に立つ物づくり」をモットーに、更なる技術の向上を目指して努力しています。

 平成18年度には、経済産業省の地域新生コンソーシアム研究開発事業に採択された「海水スラリーアイスによる氷温貯蔵システムの開発」を、県内外企業、大学とともに推進しています。このスラリーアイス(海水に氷微粒子が混ざったどろどろの状態)を使うことにより、生鮮食品を氷温状態と言われる温度帯(0℃〜約−2℃)に安定して貯蔵することができ、その変質や微生物の増殖等が抑制され、新鮮な味や風味・食感を長期間にわたり保持することができます。

 当社は、この共同研究開発において、貴重な食糧資源である魚介類を安心・安全・新鮮な状態で消費者に提供するため、スラリーアイス製造装置及び貯蔵装置を一体化した氷温貯蔵システムの開発を行っています。
シャキットミニ

支援内容
 平成16年度、まず、財団法人高知県産業振興センターの支援事業である企業提案型共同研究事業に採択されました。研究課題は海洋深層水シャーベット氷による氷温貯蔵システムの開発で、塩分濃度に対する適応範囲の広い製氷機の試作から取り組みました。その製氷実験において発生した問題点を改良解決していくうちに、高性能製氷機開発の可能性がでてきました。また、製氷機と氷貯蔵庫を併用しての海水シャーベットの性状実験、生鮮食品(鮮魚)の鮮度保持効果の調査も行い、成分分析等貴重なデータを得ています。

 平成18年度、当財団が管理法人となり経済産業省の地域新生コンソーシアム研究開発事業(テーマ名:海水スラリーアイスによる氷温貯蔵システムの開発)に採択されました。この事業は、地域に新産業・新事業を創出して地域経済の活性化を図るため、産学官の共同研究体制のもとで実用化に向けた高度な研究開発を行うことを目的として、委託金・補助金等の支援が得られる制度です。同社が取り組む企業提案型共同研究事業の研究成果がより前進し、事業化への見通しができるものと思います。

企業者の声
代表取締役社長
泉井安久氏
 企業提案型共同研究事業に採択されたことにより、海水シャーベット氷の性状実験から生鮮食品の鮮度保持効果まで幅広い研究を行うことができました。この研究を研究で終わらすことなく、室戸の産業活性化のために、日々、事業化に向けた取り組みを行っております。

担当者の声
 泉井社長は、大阪〜清水時代に培った船舶用冷凍装置会社の経験を元に、現在、魚介類の長期保存が可能な氷温貯蔵庫を熱心に開発しておられます。この開発が成功し、受注に結びつくことを期待しております。

企業基本データ
代表 代表取締役社長 泉井安久
住所 高知県室戸市浮津18番地
電話 0887-23-2111
e-mail izui@chive.ocn.ne.jp
URL http://www.izuitekkou.co.jp
従業員 44名
業種 機械製造業
主要製品 船舶用甲板機械・漁撈機械