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溶融亜鉛めっき処理後の製品識別を容易にした新製品の開発・製造・販売
システック株式会社 平成18年
企業概要
 当社は、福岡工業大学卒業後、鎌長製衡株式会社勤務を経た佐藤社長が、昭和54年8月高松市内にて、個人創業しました。昭和62年2月、香川県善通寺市に移転すると同時に法人化し、社名をシステック株式会社としました。取引先からの個別発注に応じた計測・制御装置の開発・製造業として、ハイテク商品を開発すると高い評価を得、平成2年8月には、本社社屋を竣工し、受注増加に対応できないほどの活況を呈しました。しかし、主取引先の業況が大きく変化し、売上・利益も低下を余儀なくされました。

 こうした状況下、「下請け受託開発」業態に限界を感じ、新たなビジネスモデルの構築を痛感しました。座して待つ経営から打って出る経営への戦略転換により、「独自性のある小ロット生産型の商品開発・販売」に事業を絞り込むことで、V字型回復を目指すことになりました。

 平成14年5月「人まねロボット」を「香川テクノフェア」に出展し、平成17年11月には国内初の識別タグシステムを世に出しました。当製品は鉄板製タグ(荷札)を使う生産管理システムです。

 造船所では亜鉛めっき処理部品を使用しますが、めっきの汚れで部品名が判別できずに困っている造船所が多くあると聞き、ビジネスチャンスとひらめきました。試行錯誤の末、磁石と磁気センサーを使って、タグにあけた穴の配列の違いで部品を正確に識別することに成功しました。

 部品識別において問題を抱えている現場(高温・低温、粉塵、化学薬品等、厳しい製造環境)をターゲットに想定しています。独自性の高い製品ながら、汎用性が高く、基本システムを大きく変更することなく、発注企業の業務内容に合わせることが可能なシステムです。
「速選くん」
 
「速選くん」タグシステム
拡大図

支援内容
 地元造船業界からの「どぶづけめっき後の製品が納品されても、何の部品か簡単に識別できず、たいへんな人手をかけている。何とかならないか?」との問いに、「自社の情報技術力で何とかしたい」との想いを実現したくて、社長が個別相談に訪れました。初対面の折、社長がとつとつと語った新製品構想は、「ニッチ市場を狙える優れもの」との印象を瞬間的に抱きました。それと同時に、社長の何とかしたいという想いを支援できないかと思案しました。まず、技術・IT系の専門家が入ったチーム相談会で「いける!」との確信が強まりました。

 その後、財団法人かがわ産業支援財団では、個別・チーム相談会でのブラッシュ・アップと販路開拓支援を続行しました。

 その結果、社長の開拓により、今治造船株式会社丸亀事業本部で第1号の採用が決定しました。さらに、公的支援機関を連携させ、県知事から「経営革新計画」の承認を受けました。「ビジネスマッチングin香川」にも出展し、地元地銀からの資金調達も実現しました。現在、システムアップを図りつつ、採用内定先と商談中です。

企業者の声
代表取締役
佐藤則幸氏
 溶融亜鉛浸漬した部品は、部品名もめっきされ、識別が困難です。毎日1,000個以上解読するのに、6人のベテランによる人海戦術をとっている企業がありました。しかし、この「速選くん」導入により、アルバイト2人で解決したそうです。「すばらしい」の一言に尽きると高い評価を受けています。

担当者の声
プロジェクトマネージャー
村尾俊二氏
 溶融亜鉛めっき、塗装等の表面処理後の部品・工作物の識別は、大手造船会社でも未だ図面や目視識別に頼ることが多いようです。造船市場は100年に一度の好景気に沸いています。だからこそ、ローテク部門に着手しておく好機です。まずは同社へご一報を。

企業基本データ
代表 代表取締役 佐藤則幸
住所 香川県善通寺市弘田町1031番地
電話 0877-62-7024
e-mail systec@jeans.ocn.ne.jp
URL http://www7.ocn.ne.jp/~systec/
従業員 4名
業種 システム開発トータルプランナー(電気計測器製造業)
主要製品 検査装置、画像処理装置、センサー装置、機器製作等

提携に関する情報
 第1号の採用が造船業界だったに過ぎません。この「速選くん」は、溶融亜鉛めっき、塗装等の表面処理後の部品・工作物の識別に、大きな威力を発揮します。用途は広いので、関心のある方・会社の方も、まずは当社へご一報ください。