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医療機関と連携し、軽度発達障害の子どもたちのための教育的ツールを開発
有限会社理学館 平成18年
企業概要
 当社の前身は、平成15年に小児科医の宇野正章氏と川端康之氏が共同事業として始めた学習障害児のための塾「スタディールーム・スクエア」ですが、平成17年の滋賀県立草津SOHOビジネスオフィス(以下草津SOHO)への入居を機に、学習障害児のための教育的訓練ソフトウェアの開発を事業化しました。「しっかり見よう」、「エンジョイジオボード」等の商品を開発し、販売しています。

 全国の児童の約6.3%が知的発達に遅れはないものの、学習面または行動面で著しい困難を示す軽度発達障害であるといわれています。最近の研究では、読み書き等の学習や運動でつまずく原因の1つに「見る力」の弱さがあることがわかってきました。「しっかり見よう」は運動、学習、生活全般に困難さを示す子どもたちの中で、特に眼球運動能力に問題があると考えられる子どもをケアするために、大阪医科大学LDセンターのオプトメトリスト奥村智人氏の指導の下に研究開発されたソフトウェアです。子どもたちにとって訓練が苦痛でないように、シンプルな画面のゲーム形式にする等の工夫も施されています。

 また、現在開発中の「AAR 視機能視知覚検査バッテリ(仮称)」は、障害の原因を特定するため、視覚の「入力」・「認知」・「記憶」・「操作」の各過程が正しく行われているかを評価する検査ソフトです。当社では、2年以内にこの商品をパッケージ化し、新しい発達障害の指標となることを目標としています。
しっかり見よう
 
エンジョイ ジオボード

支援内容
 平成16、17年度に健康福祉産業助成金事業に採択されました。これは財団法人滋賀県産業支援プラザが、健康福祉ビジネスで実現性の高い芽を早期に産業化に結び付けるための取り組みを行っている企業に対して、商品開発等に要する経費の一部を助成する制度です。同社では、この助成により、「しっかり見よう」の商品開発と、マーケティングのためのWEBサイト『軽度発達障害フォーラム(http://www.mdd-forum.net/)』を立ち上げました。

 このサイトは単に商品紹介のためだけではなく、軽度発達障害についての知識を得ることができ、専門家、教員、保護者が語りあえる場を目指しています。

 平成17年に草津SOHOに入居することにより、IM(インキュベーション・マネージャー)との定期的な面談で販売計画を立てることができ、同じ入居企業者と連携し、WEBサイト制作や営業協力等を図ることができました。

 今後は、大学との共同研究にも更に力を入れ、「読みが苦手なこどもたち」のために、更に多くのツールを世に送り出したいと考えています。

企業者の声
代表取締役
川端康之氏
 助成金を有効に活用し、「しっかり見よう」を商品化できたことやWEBサイト『軽度発達障害フォーラム』を開設できたことは、当社の事業の基礎となりました。今後は、軽度発達障害に関するノウハウを更に蓄積し、研究・開発に力を入れていきたいと思います。

担当者の声
 平成17年、「しっかり見よう」の商品化を図り、今後、期待のできる企業です。

 支援強化の一環として、平成18年4月より草津SOHOにIMを常駐化し、財団法人滋賀県産業支援プラザとしてもIMと協力して支援を進めていきます。(松野サブマネージャー)

企業基本データ
代表 代表取締役 川端康之
住所 滋賀県草津市大路1丁目1番1号 エルティ草津4階滋賀県立SOHOビジネスオフィス5号室
電話 077-564-3507
e-mail info@rigakukan.com
URL http://www.rigakukan.com/
従業員 9名
業種 軽度発達障害に関する研究、及び軽度発達障害児向け教育訓練用ソフトウエアの開発・販売業
主要製品 軽度発達障害(学習障害|LD、広汎性発達障害|PDD、注意欠陥・多動性障害|ADHD)児のための教育訓練ツール『しっかり見よう』『エンジョイ ジオボード』等

提携に関する情報
 子どもの発達について研究されている方や、現場で実際に子どもと向き合っている方等、ご意見をお聞かせ頂きたいと思っています。(松野サブマネージャー)