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ナノメートルをすばやく正確に測定できる液晶精密測長器を開発
株式会社大阪電子科学技術研究所 平成18年
企業概要
 平成10年、大阪大学大学院工学研究科電子工学専攻の吉野教授が液晶電気光学の応用技術を発明し、翌年、この発明を精密測長器として実用化するために大薗社長が参画し、研究開発を開始しました。平成13年には独立行政法人科学技術振興機構プレベンチャー事業に応募し、「液晶による位置制御用精密測長器」が採択され、製品化に向けた研究開発に着手しました。

 当社は、従来の光学式測長器の限界であった再現性精度±40nm、測定長70mmを大幅に上回る再現性精度±10nm、測定長320mmが実現可能な測長器を開発しました。絶対位置の検出が可能となるため、正逆転時のミスやチャタリングによる誤差が発生せず、また振動や環境ノイズに非常に強い特性を持っています。それにより、複雑で高価な光学系が不要となるため、従来方式の測長器と比較して1/5〜1/10の低価格を実現しました。

 現在、製品として販売している測定長が25mmと120mmのESシリーズは、専用取付治具との組み合わせにより誰でも簡単に設置することができ、ナノ位置制御に不可欠であった熟練技術は不要となりました。例えば、DVDやハードディスクの検品の際、従来ではカメラで拡大してモニターで傷を見つけるという作業でしたが、この測長器を利用すれば、即座に傷の正しい位置情報を測定しフィードバックできるため、不良率を格段に下げることが可能となります。
実装例
 
液晶精密測長器(ES25-1、ES120-1)

支援内容
 平成15年、独立行政法人科学技術振興機構から2.6億円の研究開発費が助成され、25mm長・分解能±0.5mmの精密測長器を完成させることができました。平成16年には、測長器の製造・販売と応用製品の開発・製造・販売を目的として会社を設立し、平成18年度に滋賀県立草津SOHOビジネスオフィス(以下草津SOHO)に入居しました。経営に関する知識を深めるため、月に1度、IM(インキュベーション・マネージャー)と面談しています。

 また、財団法人滋賀県産業支援プラザの事業可能性評価「めきき・しが」でAランクを取得し、事業計画のブラッシュアップやビジネスモデルの構築の支援を受けました。今後は専門家派遣制度を利用し、代理店契約や販売に関する各種契約書の作成指導を受けて、販路を広げていく予定です。特許等の整備ができれば、海外への販売プランもあります。「めきき・しが」でAランク評価を得たことで認知度や信用が増し、販路を広げるための展示会等に出展する機会を多く得ることができました。

企業者の声
代表取締役社長
大薗敏雄氏
 経営に関して自信がないまま草津SOHOに入居しましたが、インキュベーション・マネージャー等との面談の中で、さまざまな知識を頂き、非常によかったと思います。

担当者の声
 この技術はナノレベルの位置決め精度が求められる半導体業界を中心に応用できるので、今後の需要が大いに期待できると思っています。(真田プロジェクトマネージャー)

企業基本データ
代表 代表取締役社長 大薗敏雄
住所 滋賀県大津市南比良525番地の5
電話 077-566-3248
e-mail ozono@osaka-denshi.co.jp
URL http://www.osaka-denshi.co.jp
従業員 6名(役員を含む)
業種 液晶精密測長器の企画開発及び製造・販売
主要製品 液晶精密測長器