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おからを再利用して健康食品を開発
有限会社豊フーズ産業 平成18年
企業概要
 おからは、食物繊維が豊富であるにもかかわらず、調理方法が限られていたため大半が家畜用の飼料になるか、廃棄されていました。おからの再利用は豆腐メーカーだけでなく、自治体でも課題になっています。従来からもおからをパン等に使う方法が試行されてきましたが、大豆の皮の粗さが残り、ぼそぼそ感が解消できず、食感も悪いものでした。

 今回開発した方法(特許申請中)は、富山湾の海洋深層水を用い、独自に開発した練り装置によりきめ細かいペースト状に練り上げた上で、おからペーストと小麦粉を1対2の割合で焼くものです。通常のパンと同様、ふっくら、しっとり、おいしいパンができ上がりました。

 富山県国際伝統医学センターの分析によると、精白パンよりも食物繊維は15%多く、マグネシュウムやカルシュウム等ミネラル分は1.5倍、アミノ酸含有量は5倍、大豆由来のイソフラボンを豊富に含むため、便通の促進が期待されます。逆に精白パンに比べてカロリーは15%減、インスリン分泌量は20%低くなるため、カロリー制限をされている方や糖尿病が気になる方には、オススメのパンです。

 ロールケーキやせんべい、ハンバーグ、コロッケ、すりみ揚げ、ミートボール、アイスクリーム、サラダ等にも応用できます。
冷却装置付高速粉砕器(特許出願中)
 
深層水を入れたおからペーストを使って焼き上げた「おから健寿(けんじゅ)パン」。健康に良くておいしいと売れ行き好調。

支援内容
 西尾社長は、おからパンを機能性のある食品としてアピールしたいと考え、大学や公的病院でのデーターが必要であるとして、中小企業支援センター(財団法人富山県新世紀産業機構)に助成制度について相談するため来所されました。中小企業支援センターでは、産学官が連携して研究を進める新商品・新事業創出公募事業を紹介し、同社は平成15年に新商品・新事業創出公募事業に応募し、採択されました。

 富山県国際伝統医学センターの上馬塲和夫博士から「深層水を使ってみたらどうか」とアドバイスを受け、深層水を取り扱う五洲薬品株式会社の紹介も受けました。脱塩深層水を使用すると発酵が抑えられるため、富山県食品研究所等と連携し「深層水仕込みおからパン」の開発を行いました。

 北陸ライフケアクラスター(HLC)研究会に成分分析や摂取試験の依頼、平成16年には、おからペースト製造機開発の支援、県立大学や県工業技術センターの紹介を行いました。

 販路開拓では、販路発掘・事業化総合支援事業の支援により展示会出展やPRパンフレットの作成を支援し、「フードテック&ジャパンフード2004」や「フーデックスジャパン2006」等に出展しPRを行いました。

企業者の声
西尾由紀夫社長
「体に良くてもおいしくなかったら売れない」おいしい商品作りには自信を持っていますが、商品ができても性能分析や安全性の評価には時間とお金がかかります。また、良い商品ができても、販売促進に時間とお金がかかるので、中小企業支援センターには継続して支援してほしいものです。

担当者の声
 西尾社長は商品開発には非常に熱心で、おいしくて体によい食品を作り出していますが、販路開拓には時間がかかるので、継続して支援して行きたいと思います。

企業基本データ
代表 代表者 西尾由紀夫
住所 富山県富山市山室130-10
電話 076-424-5612
e-mail
URL
従業員 8名
業種 食品製造業
主要製品 パン、ケーキ、菓子、おからペースト及びペースト入り食品

提携に関する情報
 大手食品メーカーや廃棄物事業者等から、技術の問い合わせや合弁会社設立等複数の話が持ち込まれています。