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切身職人の技を再現する冷凍切身自動切断ロボットの開発に取り組む!
有限会社ヴィ・キャップ  平成18年
企業概要
 当社は、昭和33年に前身である木下商店が業務用食品の卸販売を創業し、その後昭和57年に消費者ニーズに応えるべく、現在の会社を設立して食品加工業務を開始しました。なお、社名であるヴィ・キャップ(V-CAP)は、V=vision victory、C=creative、A=active、P=planに由来しています。

 現在は、サケ、サバ、サワラ、イカ等の大衆魚を中心にオーダーメイド受注生産にて切身へのカットを行っており、学校給食への魚切身の販売を中心に展開しています。学校給食では高品質、衛生的な切身が求められるため、バンドソーを使用して冷凍魚を解凍せずに切身をカットするフローズンカット技法を採用しており、平成16年には品質管理強化のため、財団法人日本冷凍食品協会による認定工場ライセンスを取得し、大都市部への学校給食納入のための基準をクリアしています。

 現在、魚の切身加工は、ほとんどが職人による感覚だけで行われていますが、顧客の要望どおりに定形定量で良品な切身をカットできるようになるには数年かかります。しかし、職人の高齢化が進んでおり、職人の育成は大きな問題となっています。

 当社では、職人の育成問題と作業の安全性、安定性を確保するために、冷凍切身カットの自動化に向けて製品を開発中です。今後は、国内の切り身職人の減少が予測されるなか、当社の開発したロボットと製品管理システムを組み合わせて全国各地の水産工場に機械の販売とノウハウの提供を行い、消費者により安全で鮮度の良い商品を届けていきたいと考えています。
会社風景
写真一覧
 
冷凍のまま魚をカット

支援内容
 冷凍魚を冷凍のままで切断する技術は、大型のマグロの解体などで実用化されていますが、小型の冷凍魚を冷凍のまま自動切断する機械は発売されていません。そこで、現在手作業で行っている帯ノコ盤に、レーザー・カメラ・自動送り装置を取り付け、輪郭を検出して断面積を計算し、この面積から切断幅を決めて切断する方法を開発したいということで、専門家派遣の要請があり、専門家派遣事業によってそれに応えました。

 指導をお願いした前田技術士による冷凍魚の切断に関する市場品の調査、特許関係の調査、労働安全衛生法と電気保安法関係の調査、機械構造と機械安全等の助言を行った後、機械の基本構成についての考え方を検討してモデルを試作し、現地で組み立て、現物を眺めながら改良点を討議しました。その結果、改良を加えたモデルを完成させることができました。

企業者の声
 特許や法律に関する基本的な知識を学ぶことができました。また、原寸大の試作モデルにより、開発、設計上の問題点を改善することができました。

 今後は、試作モデルと助言を元に、法律に適合した販売可能な機械開発を進めていきたいと思います。

担当者の声
 専門家の派遣により冷凍魚の切断技術開発支援ができ、大変喜んでいただきました。また、前田技術士の豊富な経験に基づく的確なアドバイスと大変熱心な指導には感服させられました。

 今後は、専門家の助言を活かして、切身職人の技を再現する冷凍切身自動切断ロボットの開発に成功することを期待しています。

企業基本データ
代表 代表取締役 木下幸雄
住所 三重県四日市市山分町518
電話 059-364-3711
e-mail kinosita@v-cap.co.jp
URL http://www.v-cap.co.jp/
従業員 11名
業種 水産食料品製造業
主要製品 魚介類、冷凍切身