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古い企業体質脱却のため、5Sの導入・食品トレーサビリティの確立を!
株式会社丸又 平成18年
企業概要
 当社は、昭和21年4月、漁業の町として知られる焼津に、はんぺん等の魚肉練製品、及び、鰹節等の水産加工品を製造販売する「丸又鈴木又一商店」として開業しました。昭和36年4月、蒲鉾製造新工場を建設、同時に株式会社に改組し、昭和47年5月、現社名に変更しました。その後、地元焼津の観光名所でもある「焼津さかなセンター」に直売店2店舗を開設し、また、市内に第二工場、冷凍庫・冷蔵倉庫を建設する等、小売・製造両面から業務を拡大してきました。

 その間、昭和42年には鰹節で農林水産大臣賞を受賞しました。更に、主力製品である「鰯黒はんぺん」、「さつま揚げ」もテレビCMで話題となり、大ヒットしました。特に、丸又のすり身は、「石臼を使った、職人の手づくり」にこだわり、機械化だけでは得られない伝統の食感と風味を誇りにしており、焼津の名産として全国の食卓から愛好されています。

 当社は、旬の時期の新鮮な原魚を地元焼津魚市場より仲買として直接仕入れ、ただちに自社冷蔵庫・冷凍庫に保管することによって、質量ともに1年を通じて安定した原料の確保を可能にしています。また、練製品の原材料の内70〜80%が水分であることから、水質にもこだわり、製造上必要な水はすべて特殊なセラミックろ過装置を通して使用し、安全プラス素材の香り、味を追求しています。

 こうした創業60年の歴史と伝統を守り、これからも顧客の信頼を勝ち得ていく企業になるために、安心・安全、そして「食べて元気になる」健康な食材を提供できるよう、トレーサビリティシステムの確立や工場管理の徹底、こだわった原材料(魚介類・水等)の確保が必要不可欠であることを認識し、これらを目指して原点に還った社内改革を進めています。

 
社屋
写真一覧
 
5SPR(左)
新設した伝票棚(右)
写真一覧

支援内容
 同社は、創業当時より順調な成長を遂げてきました。平成17年に鈴木社長が就任した際に、マンネリ化した古い企業体質からの脱却と、食品の安全を保障するシステムの確立のために、財団法人しずおか産業創造機構に専門家のアドバイスを求めて来られました。

 まずは、社員の意識改革を目標とし、

(1)5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動の導入と、
(2)ムダの削減によるコスト削減の2つに重点を絞り、アドバイザー派遣がスタートしました。


 同社にとって5S活動というテーマを掲げて全社的な活動を行うのは初めての試みであり、従来の体質からなかなか抜け出せない従業員も多く、初めはその意義や方法を十分に認知させることができずにいましたが、女性社長の繊細な観点に惹きつけられ、従業員も次第にやる気になり、品質管理の基本として定着してきました。

企業者の声
代表取締役社長
鈴木理恵子氏
 5S活動は、当社にとって全く初めての試みでありましたが、専門家の先生が社員の意見を引き出す方法で活動を行えたことで、全社的活動に成長できました。

 今後は、HACCPやISOの認証取得も視野に入れながら、まずはこの活動を定着させていこうと思います。魚の町焼津の企業として、焼津の伝統を汚さぬよう、また、食品の安全を損なわず、人の健康を追求していきたいと思います。

 近年、キリンビールのCMや地域ブランド浸透の効果もあり、「静岡おでん」の具材として「黒はんぺん」の大きな反響もあります。そんな中で、自信を持って食材を全国に発信すべく、現場の改革を引き続き進めていく所存です。

担当者の声
 5S活動は期間を決めてやるものではなく、企業が活動していく限り続けていくものです。また、続けていかなくてはなりません。同社にも、訪問当初は、地元水産業の旧態依然とした現場管理体制が残っていましたが、派遣最終までには目に見える改善ができてきました。

 今般の派遣での一番の大きな成果は、社員一人一人の責任感が出てきたことです。今後更に、良いと思うことは実践していき、失敗しても改善をしていくことで、社内改革が進んでいくと考えています。

企業基本データ
代表 代表取締役社長 鈴木理恵子
住所 静岡県焼津市東小川1-4-3
電話 054-627-1161
e-mail marumata@thn.ne.jp
URL http://www.marumata.jp/
従業員 70名
業種 魚肉練製品製造業、鮮魚介類・冷凍魚加工業、冷蔵・冷凍倉庫業
主要製品 黒はんぺん、ちくわ、釜揚げしらす、桜えび、塩辛 等