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酸素ビジネスの可能性にかけるベンチャー企業の挑戦
株式会社ハートランド 平成18年
企業概要
 当社は、平成7年1月に創業しました。現社長は、平成6年12月に大手電気メーカーを早期退職し、同社を設立しました。前の会社では、営業マンをしていました。取り扱っていた営業品目の一つに「酸素富化膜」があり、この商品に惚れ込んだのが、起業のきっかけとなりました。「酸素富化膜」は、0.1μm(マイクロミリメートル)という極膜の膜であります。一見なんの変哲もないシリコン製の膜ですが、窒素よりも酸素を多く通すという性質があります。真空ポンプを使って、この膜に空気を透過させると酸素濃度が高くなるため、これまではボイラーの「エアチャージ」等に使われてきました。

 当社の業務は、この酸素富化膜を利用した「酸素濃縮器」の開発・製造・販売及びレンタルです。当社の酸素濃縮器は、空気中では21%程度の酸素を32%程度に濃縮します。この高濃縮酸素を吸引することで、心身ともにリフレッシュすることができます。32%という値は、通常吸引しても安全な範囲と考えられます。酸素をもっと高濃度にすることも可能ですが、濃度が高すぎると肺機能に問題が生じる可能性があるからです。

 高濃縮酸素には、疲労回復やアンチエイジング、ダイエット等に効果があるとされ、酸素バーや濃縮酸素水等の「酸素ビジネス」が注目を集め始めています。現在、市場規模は20億円程度ですが、将来的には、空気清浄機と同等の500億円を超える市場規模になるものとの需要予測があります。

 現在、当社の酸素濃縮器は、エステサロンやスポーツジム、ネットカフェ等に導入されていますが、これからは、介護分野、シルバー分野への導入を進めていきます。

 お年寄りにこそ、高濃縮酸素が必要だと考えるからです。若い人は空気中からでも効率的に酸素を取り込めるが、年を取ると段々その機能が低下してきます。高濃縮酸素を吸えば、お年寄りでも疲れにくくなり、新陳代謝もよくなります。高齢化社会こそ、高濃縮酸素が最も必要な時代なのです。

 今注目を集める酸素ビジネスを単なるブームに終わらせずに、「健康づくりアイテム」として定番にしていくこと。それが、これからの当社の大きな課題です。
ハートランド
 
シルキーエアー

支援内容
 社長は、起業にあたって財団法人しずおか産業創造機構の「創業塾」を受講し、商法や財務や労務等経営全般について学びました。営業畑一筋で、経営については全く門外漢でしたので、創業塾は、非常に勉強になりました。

 その後、これから創業をしようとする方、新しい事業の展開を図ろうとする中小企業の育成・支援を目的としたインキュベート施設「しずおかスタートアップオフィス」に入居し、事務所を開設しました。

 入居したことが、会社を運営していく上で大きな力になりました。スタートアップオフィスでは、インキュベーション・マネジャー等経営相談のほか、弁理士や司法書士等の専門家からのアドバイスを受けられるので、製品開発や実用新案の出願等の場面でとても役に立ちました。

 今後も、「しずおか新産業技術フェア」への出展や、他の企業とのコーディネート等さまざまな場面で同社に支援メニューを活用してもらうことを考えています。

企業者の声
代表取締役社長
土屋秀清氏
 創業当初よりインキュベートルームに入居でき、各種インキュベートドクター制度の支援を受けたり、「創業塾」等各種セミナーに参加する事により、事業基盤構築の指針とする事ができました。

 また、情報交換をすることにより、マーケットニーズの掌握にも結びつける事が可能となりました。

担当者の声
 自然界に存在するものをビジネスにしていくことは非常に難しいことです。かつて「水」が商品として登場したときに、外国から輸入したミネラルウォーターはともかく、国内で採取した水が現在のように売れると予測したヒトがどれだけいたでしょうか。企業努力の結果、現在では大きな市場を形成しています。「酸素」も同様に、ビックビジネスとしての可能性を予感させます。

 スタートアップオフィスを退居したあと、起業から企業へと飛躍していくことに大いに期待しています。

企業基本データ
代表 代表取締役社長 土屋秀清
住所 静岡県静岡市葵区追手町44-1 静岡県産業経済会館7F
電話 054-254-1039
e-mail info@o2heartland.com
URL http://www.o2heartland.com
従業員 5名
業種 サービス用機械器具製造業
主要製品 酸素濃縮器