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世界初、赤外線を用いた高効率光電池と電池レス光IDタグを開発
株式会社ゼオシステム 平成18年
企業概要
 当社は、平成2年に、工業用計測機器や制御装置等の受託設計・開発を行うために設立された研究開発型の中小企業です。

 社長は、大手電機メーカーの開発設計部門の出身で、技術志向の強いアイデアマンです。平成11年度に「光導波路の研究」で中小企業創造活動促進法による計画認定を受けて以来、神奈川県や横浜市の開発助成制度を活用し、不足する経営資源を補いながら光関連のさまざまな研究開発を進め、数多くの自社製品を生み出してきました。

 現在の事業内容は、創業時より携わっているマイクロコンピュータを用いた制御装置の受託設計・開発が柱ですが、LED・受光ダイオード・低消費ロジック回路等の開発蓄積を基盤としたさまざまな自社製品も販売しています。中でも、赤外線を用いて非接触で情報と電力を同時に送信し、受信した光で発電した電力を使って受信データを処理し、処理後の情報を光で送り返す「電池レス光IDタグ」を業界に先駆けて開発し、その応用製品を今後の事業の中核とすべく育成中です。

 IDタグは、通信手段に電波を用いる無線タグが広く実用化されておりますが、光IDタグは無線のような混信や周囲への妨害がないため、セキュリティの面で優れており、安定性・安全性が高いという特徴を有しています。このような光の特徴を生かして、ピッキング不可能な錠前装置(オプトキーシステム)や特定のIDを持った光タグを選び出す探索装置等、数々の応用製品を生み出してきました。しかし今後は、事業を大きく伸ばすために、ユーザーの理解を得ながら具体的な用途開発を図ることが課題となっています。
光IDタグ探索装置
 
光電池:Siフォトダイオード0.5V×6.1mA

支援内容
「光IDタグ」については、財団法人神奈川中小企業センターの平成14年度のビジネス可能性評価事業で「事業可能性大(A評価)」と認定し、継続的な支援を行ってきましたが、売上が伸び悩んでいたため、平成17年度に担当マネージャーが技術内容の分析を行いました。

 その結果、同社は特徴ある技術を多数保有していますが、出願している特許のうち何がコア技術なのか不明瞭であることが判明しました。そこで、技術内容を体系立てて見直し、今後の事業活動に必要な技術から優先的に特許の取得を目指すことになりました。また、併せてコア技術の機能強化のために開発助成金を交付しました。平成18年度は知財の専門家を派遣し、知財の保護と戦略的活用を一段と強化すべく支援中です。

 現在、売り物の技術が明確になったことで、大型顧客からの引き合いが増え、共同試作・設計段階のプロジェクトが複数動いています。平成18年度中には本格的な量産にシフトする製品も出始めるものと期待されます。

企業者の声
代表取締役社長
下川三郎氏
 光が面白いと考え受発光素子の研究開発から始め、その応用製品(光ID探索装置)を財団法人神奈川中小企業センターの補助金で開発し、各種展示会での展示と営業デモ等に利用しています。また、大企業との連携で特許戦略の不備を痛感し、知的財産戦略の策定支援を受け、大変役立っています。今後は、通信用光電池の市場を創造するため、「電池レス電子ペーパ棚札/POP」や、光ファイバーに付けたり金属に埋め込む「光る極小赤外線LEDタグ」を市場投入していく予定です。

担当者の声
 ユニークな技術を保有しており、技術をいかに商品へ結び付けるかを模索してきましたが、無線タグとは違う光タグの特徴が次弟に明らかとなり、市場攻略の道筋が見えつつあります。知財戦略も合わせて、事業を飛躍させる時期にきています。

企業基本データ
代表 代表取締役社長 下川三郎
住所 神奈川県横浜市神奈川区二ツ谷町10-10 坂本ビル5F
電話 045-320-3009
e-mail engineering@geo-system.co.jp
URL http://www.geo-system.co.jp
従業員 11名
業種 電気機械器具製造業
主要製品 工業用制御装置の受託設計・開発、光タグモジュールの開発製造

提携に関する情報
「電池レス赤外線電子ペーパ棚札/POP」を採用してくれるPOSレジ・ソリューション会社との販売提携と、金属に埋め込む「極小赤外線LEDタグ」のシステム販売でアライアンスできる企業を求めています。