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皺成形技術−失敗アートから実用化技術への飛躍
有限会社 島田満子アトリエ・コンテンタ 平成17年
企業概要
 県内で活躍する造形作家として、経営者は過去に熊本県庁のプロムナード、熊本新港のモニュメントの製作を手がけてきたが、創作活動で失敗した作品の皺に興味を持ち、再現に取り組む中で皺成形技術を確立した。

 この技術は、褶曲運動の原理を用いて、皺構造の成形を低コストで実現したもので、皺の大きさは約10μmからcm単位まで調整可能である。セラミックスやプラスチック等の成型後硬化するゲル状材料のものなら何でも対応でき、皺の中に更に小さな皺を繰り返し有するフラクタル構造にも出来る。フラクタル構造は、一定空間の表面積を大きくでき、音(散乱反射、吸収)、熱(放熱、集熱)、光(散乱反射、透過)、電波(吸収、反射)、接着力等が増すことが分かった。

 現在、国土交通省の外郭団体である独立行政法人建築研究所に於ける建築研究開発コンソーシアムの共同研究課題として採用され、「皺構造成形技術応用研究会」で当該企業が別途開発したセラミックス技術を応用し、赤泥を主原料として音吸収・乱反射(騒音防止)、水・土壌・空気中の有害物質吸収分解の能力を有する建材開発への応用について検討されている。実用面では、既に熊本市内の河川護岸に設置され、良好な成果を収めている。

 今後、コンソーシアムの結果を受け、応用可能性が計り知れないほど拡大することが予測される技術である。
皺創作品

支援内容
 当該企業の事業進捗に伴い、発生する課題(事業計画策定、販売先開拓、製造先調査、資金調達等)にあらゆる支援制度を活用し対応している。支援センター単独で解決できない課題に対しては、県外支援センターに協力を依頼し、連携して課題達成に努めている。

企業者の声
代表取締役
伊藤満子氏
 製造委託及び販路開拓のための提携企業のリサーチ及び紹介、資金計画の相談、各種情報の案内、特許についての相談等、幅広くアドバイスをして頂きまして、新規事業の立ち上げに慣れていない当社にとりましてはなくてはならない存在です。

担当者の声
 支援センターに相談に来られ、皺構造成形技術の再現化技術と聞き、応用範囲が計り知れない技術と直感した。現在、建築研究コンソーシアムに参加されているが、そこでの研究結果を受け、海外の研究機関、主たる企業に紹介することを楽しみにしている。

企業基本データ
代表 代表取締役 伊藤満子
住所 熊本県菊池郡大津町下町174
電話 096-293-0828
e-mail mitsuko.pepe@fk.enjoy.ne.jp
URL
従業員 3名
業種 製造業
主要製品 ・陶磁器、美術ガラスの製造・販売
・多機能セラミックスの製造・販売