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大学からの企業おこし、介護用・災害用に有効なバイオトイレを開発
オーループ有限会社 平成17年
企業概要
 平成16年に設立された、大学発ベンチャー企業。当時長崎大学環境科学部石崎教授の研究開発による、有機物循環型浄化システムにもとづく「ポータブル・バイオトイレとその応用商品」の開発・販売を行なっている。

 バイオトイレは、多孔性物質(おがくず)を人工土壌として利用し、微生物によって排泄物を水と炭酸ガスに分解する、臭いのしないトイレである。初年度は研究開発を進め、翌17年3月までに製品開発を完了し、同年4月以降は介護施設に一定期間試用してもらい、施設内での使用条件を満足している旨の回答を得て、製造および販売を本格化した。さらに販売領域を広げるため、キャンピングカー、ログハウス向けのバイオトイレの開発に取り組んでおり、販売代理店等の強力な支援もあって、この分野でも受注活動を続けている。

 現在は、バイオトイレを利用して窒素・リンを除去する、家庭用排水処理施設を開発している。科学技術振興機構の研究事業として研究助成を受け、沖縄県宮古島で自治体の支援をうけて進めている。併せて、バイオトイレに使用したおが屑を、窒素・リン・カリウム等を含む有機堆肥として利用する研究も始めている。

 当社の開発によるこれら一連のシステム・機器は、介護用・災害用・レジャー用といった利便性のみならず、水質保全・汚染防止が求められている環境保護の面から極めて有効であり、応用範囲が広いことから大いに発展する可能性がある。
ポータブルバイオトイレ
写真一覧

支援内容
 平成16年度、大学の研究成果を企業おこしに活用することを目的とする「大学等発ベンチャー創出事業」として採択され、助成金1千万円が提供された。

 これを受け、インキュベーションマネージャーを派遣して開発・経営・販売についての全面的な支援を実施した。この間、製品の試作を行なう能力のある会社を紹介するとともに、試作機の設計についてもアドバイスしている。

 また、大手電機メーカーが販売している製品の部品の供給を受けたいとの希望があり、その斡旋が実って、少量生産でも大量生産に近い価格設定と信頼性確保が可能になった。

企業者の声
代表取締役 石崎勝義氏
 早期の会社設立を行ない、研究開発について指導をいただけるようになって良かった。具体的には機器製作等の企業・人材の紹介・指導である。相談には会社の事情をふまえた適切で暖かい指導を受けている。これらの指導がなければここまでこられなかったと感謝している。

担当者の声
(財)長崎県産業振興財団
中小企業支援センター
アドバイザー
大庭義弘氏
 大学でポータブルバイオトイレの開発・研究を永く実施され、この研究で第1人者である、石崎氏の強力な指導と高度な知識をベースに研究・開発が為されてきました。環境保全、安全リサイクルの面から、今後ニーズの高い商品と考えます。

企業基本データ
代表 代表取締役 石崎勝義
住所 長崎県長崎市出島町2番11号 出島交流会館9F
電話 095-800-5902 090-3073-1987
e-mail info@o-loop.co.jp
URL http://www.o-loop.co.jp/
従業員 7名
業種 研究・開発
主要製品 有機物循環型浄化システム・機器(バイオトイレ)