HOME > 支援情報・情報を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例 戻る
後継者による経営戦略策定と方針展開
木下緑化建設株式会社 平成17年
企業概要
 昭和42年に設立された地元造園業界ではトップクラスの企業であり、福岡市の本社の他に3営業所を展開している。また系列会社として園芸資材等の販売会社を保有し、設計・資材調達・施工まで造園に関する一貫した事業運営を行っている。

 しかしながら近年の公共事業減少により受注環境は年々厳しいものとなっており、剪定廃木材等のリサイクル化(マルチング材や堆肥製造など)や樹木生産など、新分野への取組みも積極的に行っている。

 創業者である現社長の強力なリーダーシップにより今日まで事業を発展させてきた同社であるが、組織内部においては高度成長期に設立した多くの中小企業と同様に世代交代の時期にさしかかっている。

 一般に世代交代の時期には今まで見えなかった、或いはうすうす感じていた問題が往々にして表面化するものである。また創業者のリーダーシップが強いほど幹部社員は「指示待ち」になり易く、自ら考えて決断・行動しなくなり、経営課題を自分のこととして考えず単純に経営者層の批判だけを繰り返す傾向がある。

 同社においてもやはり社長と専務(後継者)や経営層と幹部社員の間、また一般社員の間でコミュニケーション不足に陥り、組織の価値観や進むべき方向性に食い違いが生じ、日常活動の中にもモラール低下を示すような数々の弊害が表面化していた。

 この状態は個別問題の対症療法では解決せず、後継者自らが次世代のリーダーとして「責任あるビジョン」を明確に打ち出し、その実現に向けた方針と計画を幹部・一般社員に周知徹底させるしかないと思われた。
本社

支援内容
 最初に幹部社員へのアンケート調査を実施し、その分析結果をもとに自社の強みの再認識と自信回復を図った。同時に経営会議のルールを定め、社長・専務間の意思統一と幹部社員の意識改革に取り組んだ。

 次いで幹部社員による自主的取組が開始され、コスト削減目標の設定とその対策検討、実施と結果評価などいわゆるPDCAサイクルが少しずつ回り始めた。

 支援開始当初は、自分の期待する後継者像と現実とのギャップから一方的に価値観を押しつけ気味な社長と、組織の現状を批判するだけで自ら解決の方策を見いだせない専務という関係であったが、コミュニケーションを重ねるうちに「目指す目的」には殆ど違いが無く、経営手法・スタイルが異なるだけであることが明確になり、お互いを冷静に認めあえるようになってきた。

 その上で専務の経営ビジョン(5年後のあるべき姿)策定に向けた支援が行われ、ビジョン達成までの道筋(実施計画)と共に幹部社員に説明を行うまでに至っている。

企業者の声
専務
木下浩市氏
 世代交代と言われても何から着手すべきかわからなかったし、自分の責任を自覚できず批判だけに終始していたが、支援により様々な気づきを得られた。またビジョン策定を通して自分の考えをまとめることもでき、徹底させる風土作りも必要とわかった。

担当者の声
 中小企業の場合、親から子への事業継承がほとんどであり、客観的立場の専門家等が論点を整理しながら当事者間のコミュニケーションづくりを進めるともつれた糸がほぐれやすい。共通認識の上で責任あるビジョン作りを進めると社長以下、幹部社員の同意も得やすい。

企業基本データ
代表 代表取締役社長 木下文二
住所 〒815-0075 福岡市南区長丘3丁目13-27
電話 092-551-0877
e-mail
URL http://www.kinoshitaryokuka.com/
従業員 25名
業種 建設業(造園業)
主要製品 造園工事、剪定廃木材等のリサイクル事業