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伝統産業が生む「久留米絣」の自社ブランド『筑後もめん』を確立
有限会社坂田織物 平成17年
企業概要
 伝統的工芸品である久留米絣の織元。機織から染色・デザインを含め、反物および加工品の製造から販売まで一貫して行なう。

 伝統ある地場産業といえども市況低迷の影響は大きく、当社でも伝統技術を活かしながら従来に捉われない商品を目指し、新製品・新用途開発や新デザイン開発を重ねてきた。この間、経済産業省「JAPANブランド育成支援事業」や福岡県「地場産業ブランド戦略の推進」施策により、久留米絣にも伝統地場産業育成の支援が行なわれてきたが、当社はこれに並行して自助努力によって新製品群の開発に取り組み、“新風久留米絣”のシンボルとなる自社独自の“坂田織物ブランド”の確立を推進してきた。

 その努力の成果として、毎年のように各種表彰を受賞。その例は、平成14年「グッドデザイン賞」(日本産業デザイン振興会)・「デザイン文化部門優秀賞」(福岡県デザイン協議会)、15年「経済産業大臣賞」(久留米絣新作発表会)、16年「福岡県知事賞」(久留米絣新作発表会)等々、枚挙に遑(いとま)がない。

 特に、最新の自社ブランド『筑後もめん』(実用新案取得)は、仮織りして染めた布をほどいて再度くくり染色する独自の手法によるもので、紫外線カット率99%を示し、日傘・帽子などに新しい用途が開けた。

 今後も、高品質ブランドを誇れる素材とデザイン(色・柄・仕立)により、久留米絣の新イメージを確立しつつ、若者から高齢者まで巾広い市場に迎えられる商品を創造していくに違いない。
坂田織物デザイン賞

支援内容
 平成14年に専門家派遣制度によりデザイン専門家による支援を実施して以降、同制度を継続的に活用して自社ブランド確立に向けた支援を実施してきた。

 特に、14〜16年は、主にデザインの専門家によって、新たな需要層をひきつけるための服装デザインの開発を支援し、各種のデザイン展におけるに出品・受賞につながり、企業ブランドの構築を促進した。

 また、16年度は、自社ブランド確立をふまえた企業経営力の向上を図るため、経営計画策定、財務体質強化、組織改革等の支援を実施し、年度末には中小企業経営革新支援法(現、中小企業新事業活動促進法)にもとづく経営革新事業としての認定を取得できた。

 なお、17年度は、“新ブランド久留米絣”拡販に向けた営業戦略の構築を図るとともに、生産方式改善・原価低減等の生産体質強化を主体に、一層の経営体質強化の支援を実施している。

企業者の声
代表取締役
坂田徹裕氏

常務
坂田憲子氏
 支援センターの力をお借りして、自社独自の久留米絣の研究・新用途開発に力を入れています。自社ブランドの『筑後もめん』の洋服への用途開発につては、今後、他産地との共同開発の研究も進めたく、生産性の向上等の経営基盤強化支援と併せ、今後ともご支援をお願いいたします。

担当者の声
 “自社ブランド”の構築を目指して積極的に製品・デザイン開発に尽力され、それを継続される姿勢には頭がさがります。また、新需要の掘り起こしのための積極的な拡販活動をお見受けするにつけ、今後とも、より広い分野での支援をさせていただければと考えています。

企業基本データ
代表 代表取締役 坂田撤裕
住所 福岡県八女郡広川町長延603
電話 0943-32-1402
e-mail sakataorimo@sakataorimono.com
URL http://www.sakataorimono.com
従業員 15名
業種 久留米絣製造業
主要製品 久留米絣