HOME > 支援情報・情報を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例 戻る
処方事例データベースをもとに薬剤師のレベルアップを支援
有限会社ファーマシスト・サポート 平成17年
企業概要
 広島大学医学部の森川則文教授が、2005年6月に設立した、広島大学発ベンチャー企業。事業の中核を成す「患者百選」は、薬剤師のレベルアップを支援する薬剤師技能開発用ソフトで、Webサイトで利用することができる。

 その中心となるデータベースには、医療現場で実際に行なわれた各種初期症状に対する治療方針と処方箋の事例が集積されている。広大病院の協力を得て、外来患者の受診動機(主訴)から、医師の治療方針(診断名と処方内容など)の決定までの一連の医療行為が、臨床患者情報をもとにプライマリ・ケア(適切な初期診断)分類を用いて、主要な約200症例に整理され収録されている。

 利用者である薬剤師は、自分が対応する患者の主訴を手がかりにして、医師の治療方針と処方意図を理解することできる。多くのデータの中から同じような症例を調べ、適切な処方を導き出す判断材料にすることで、患者への対応がより適切にできるようになり、薬剤師の能力向上はもとより、患者との信頼関係の向上にもつながる。

 今後は、薬剤師の自己学習ツールとしての普及を目指すと共に、医療行為の二重チェックの羅針盤としても位置づけ、医師会と協力して薬剤師からの質問にも答えられる仕組みづくりも進めていく。既に、薬剤師再教育の研究会も開き、福山、宇部、福岡、別府の4市で病院薬局を中心に月1回ペース(定員40人)で実施中であり、「患者百選」を活用したレベルアップを推進している。
患者百選パンフレット
 
薬の総合コンサルタント目指す

支援内容
 「患者百選」は、もともと薬学生の教育用にと森川教授が開発したものだが、起業のきっかけは、以前から交流のあった広島県中小企業・ベンチャー支援センター(財団法人ひろしま産業振興機構)マネージャーの「このソフトは売れますよ」の一言から始まった。

 これを受けて森川教授も、「もともとボランティアのつもりで始めたが、薬学生や全国に20万人いると言われているプロの薬剤師のレベルアップにつながれば」と起業を決意。しかし、会社の作り方も経営、営業に関してもまったく知識・経験がない。ここから、支援センターの全面的支援が始まった。

 まず、資金面で、2004年のひろしまベンチャー助成金への応募に関するアドバイスを受け、育成賞(銀賞)を獲得した。会社設立に関しては、具体的な手続きに関して専門家の応援を得ることができた。また、紹介を受けた地元銀行OBに会社経営に参画してもらい、経営、経理について強力なサポート体制が整った。その他、販売面での支援など、支援は多岐にわたっている。

企業者の声
 起業を決意してから今日に至るまで、支援センターのバックアップがなければ、絶対にここまでは来られなかった。

担当者の声
サブマネージャー
村上年生氏
 単なる教育ソフトを販売するだけでなく、講演やアドバイス、本の出版などをからめた、薬に関する総合コンサルタント会社を意識され、活動されています。

企業基本データ
代表 代表取締役 末長一彦
住所 広島県広島市中区白島北町3-14
電話 082-257-5320
e-mail morikawa@hiroshima-u.sc.jp
URL
従業員 3名
業種 情報システムサービス業
主要製品 薬剤師技能開発用ソフト(Webサイト)「患者百選」