HOME > 支援情報・情報を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例 戻る
検査装置を始め自社製品拡大で自立経営を目指す
株式会社 シグマ 平成17年
企業概要
 当社はギヤやシャフトなど、さまざまな種類の高精度金属部品を製造する自動車部品会社である。主要取引先のマツダをはじめ、トヨタ自動車やホンダなどにも納品している。

 しかし、「下請けに甘んじない自立した会社」を目指しており、新事業の開拓にも意欲的である。1994年にはセンサー方式による防犯ゲートを製品化し、セキュリティー事業などにも参入した。

 最近の成果として、目視や熟練による検査を不要にする金属部品自動検査装置の開発と自動車メーカーへの納入開始がある。元々は自社工場での部品検査工程の改善活動から生まれた事業であり、検査工程の省力化を実現化しただけではなく、「売れる技術」に育て上げたことでビジネスチャンスを掘り当てている。

 この自動検査装置は、レーザーによってシリンダーなどの円筒金属部品の内面を調べる装置で、内径10mm以上の部品であれば、最小0.3mmの傷まで検出できる。

 これまでは、部品の内面は検査が難しく、通常は技能者が小型鏡を入れて目視でチェックしていたが時間とコストがかかり、生産性向上の妨げになっていた。

 そこで、自社の部品を効率化する目的から開発に着手した。産業技術総合研究所中国センター(広島県呉市)の技術協力も得て、制御ソフトの開発を中心に装置を試作した。2000年に開発を始めてから、改良を重ねて実用化に漕ぎつけたのは2004年であった。

 完成した装置は高い検査品質と効率化から外部への販売も可能と判断し、検査作業の省力化を求めている自動車メーカーに売り込みを開始した。すでに1社に納入が決まったほか、数社から引き合いがきている。

 このように、当社は技術力を強みに新規事業の開拓に力を注ぎ、自立経営を目指している。
シャフトやギアを始め高精度部品が得意
写真一覧

支援内容
 当社は新事業の一つとして、家具や建具のダンパー(扉を開閉する際の衝撃吸収装置)も、2003年から開発に取り組んでいる。

 この分野の部品は機能だけでなく、室内装飾としてのデザインも売れ行きを左右する。技術力が優れていても、デザイン開発の経験が少ない機械加工業には不向きな領域である。

 そこで、ダンパーの設計について、支援センターの実施する専門家派遣事業によりデザイナーを派遣し、アドバイスを行った。

企業者の声
代表取締役社長
下中利孝氏
 自動車事業だけに依存しない意欲は大いに盛んだったが、基本はやはり機械加工業なのでニュービジネスにでるにはノウハウが少なく、初めのうちは戸惑いも大きかった。

 そこで頼りにしたのが広島県中小企業・ベンチャー総合支援センターだった。特に重視している展示会への出展では、ポスターづくりといった基本中の基本から展示会の企画・運営に止まらず、製品の取扱い説明書の作り方や内容の制作に関してもアドバイスを仰いだ。

担当者の声
サブマネージャー
倉田東一郎氏
 ここ1、2年は自動車部品の仕事が増え、忙しくなっている。しかし新事業のセキュリティー事業等の非自動車が売上高の10〜20%を稼ぐまでとなってきている。

 今後も、必要に応じて支援を行っていく。

企業基本データ
代表 代表取締役 下中利孝
住所 広島県呉市警固屋9-2-28
電話 0823-28-0121
e-mail uchibori@sigma.k.co.jp
URL http://www.sigma-k.co.jp/
従業員 170名
業種 自動車用精密部品・産業用機械部品の製造販売
主要製品 金属部品自動検査装置