HOME > 支援情報・情報を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例 戻る
「空宙栽培」による、新しい都市型の農業ビジネスを提案
有限会社上野園芸 平成17年
企業概要
 広島市の中心から北に約5km。市街地に近いところで都市生活と環境が融合した新しい農業ビジネスを展開している。その中心が、生涯続けられる「楽な農業」を目指して開発された水耕栽培方式「空宙栽培」である。

 親の農業を引き継いだ上野社長は、「地面から離れた、楽な」農業を模索するうちに水耕栽培と出会った。土を使わず、地面から離れた空間で栽培でき、腰を曲げた状態での辛い作業から開放され、しかも、広い空間を立体的に活用できる栽培方法である。

 特に、トマトには水分ストレス(水不足)を与えると甘味が増すという特性があり、空宙栽培方式では植物の根を空間に配置することから水分ストレスが強くなり、原産地アンデスの環境を人工的に再現するに等しく、トマト本来の味を引き出すのに最適である。現在、約3,000平方メートルの農地のうち約2,000平方メートルを活用して、ハウス8棟で水耕栽培による「空宙トマト」を栽培している。

 上野社長は、水耕栽培に関する特許を取得するなど、これまでの研究開発に取り組んできた成果を活かし、空宙トマトの販売、栽培技術の普及、農業経営の提案を展開している。今は、定年退職者16人に水耕設備ハウス3棟を開放して、定年退職者と農家との新しい農業ビジネスを模索している。メンバーが栽培し収穫したトマトは当社が販売し、必要経費などを差し引いた収益の一部をメンバーに分配するという、新しい都市型農業を指向している。
「栽培筒を利用しての水耕栽培」
写真一覧

支援内容
 個人事業から有限会社組織への変更、中小企業経営革新支援法(現、中小企業新事業活動促進法)にもとづく経営革新計画の承認、支援センター主催でベンチャー企業が機関投資家などにビジネスプランを発表する「ベンチャー交流サロン」への参加、財団法人ひろしまベンチャー助成金応募による育成賞(銀賞)の受賞、等々のさまざまな場面で、専門家派遣などの支援を受けながら成果をあげ、ベンチャー企業にとって大きな後ろ盾となる信用を得ることができた。

 現在も、農業フランチャイズ化の指導を受けている。

企業者の声
代表取締役
上野勝紀氏 
 水耕栽培を中心においたアイデアを持って、いろいろな支援機関に相談をしたが、どこにも相手にされず、最後に広島県中小企業・ベンチャー総合支援センター(財団法人ひろしま産業振興機構)を訪れました。アイデアを理解していただき、いろいろ知識を教えてくださいました。

担当者の声
サブマネージャー
村上年生氏
 いまは、ハウスの中で水耕栽培を行なっている。今後は、ビルの屋上、マンションなどのベランダ、船上などで水耕栽培技術の確立を目指している。都市近郊型、地域振興事業としてのビジネスモデルを構築するための支援を進めています。

企業基本データ
代表 代表取締役 上野勝紀
住所 広島県広島市安佐南区長束西3-10-14
電話 082-238-3503
e-mail uenoengei@bb.wakwau.com
URL http://park23.wakwak.com/~rakrak/
従業員 3名
業種 農業
主要製品 空宙トマト