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世界初の四軸織物・織機を中心に、航空宇宙分野など幅広い用途を展開
明大株式会社 平成17年
企業概要
 昭和38年創業以来、常に最先端の技術を駆使しながら、特殊織物の開発・生産に独自の分野を築いてきた織物メーカー。ベルトスリング「ロックスリング」シリーズの開発や広範囲な用途で使われる広幅特殊織物を手がけ、特に世界初の四軸織物の開発では「第13回(平成17年)中国地域ニュービジネス大賞」を受賞した。

 この四軸織物は、通常の織物が縦方向と横方向に糸を交差させた二軸織物であるのに対し、斜め方向にも2本交差させることで、斜めからの張力にも変形しない寸法安定性と、力が均一にあらゆる方向に分散する特長を有している。社長が中心となって30余年、心血を注いで開発し、量産化へとこぎつけた成果である。

 開発のきっかけは、昭和48年にさかのぼる。当時扱っていたインテリア商品の籐の椅子が斜め方向へ編み込まれていたのを見て、「これを機械化できないか」と思ったことに始まる。当初は斜め方向へ織り込む糸がどうしてもねじれてしまうなど、開発は紆余曲折の連続だったが、研究を重ねて平成12年に量産試作機が完成した。その後も改良を重ね、同15年に四軸織物「TETRAS(テトラス)」の商標登録を行ない、同時に発売を開始した。

 現在は、応用製品の開発を顧客と共同で行ない、すでにゴルフクラブシャフトやテニスラケットなどのスポーツ商品が市場に出ている。そのほか、プラスチックやコンクリートなどの芯材(補強材)に、また、カーボン繊維やガラス繊維などのハイテク繊維を使って、自動車・航空宇宙分野やアパレル・インテリア産業などに活用できるなど、将来的にも幅広い用途展開が見込める世界初の商材と言える。

 今後は、四軸織物を使った商品の開発に向けて、県内外のあらゆる企業と連携し、世界の織物業界へと舞台を広げていくことが目標である。引き続き「多品種少量生産による高付加価値型の経営」をモットーに、独創的な製品づくりを目指している。

 
四軸自動織機
写真一覧

支援内容
 四軸織物の開発に必要な助成金や設備融資、生産管理・品質管理体制の確立に係る専門家の派遣などのほか、宇宙産業など将来のハイテク分野への用途開発が進んで世界市場へ飛躍するように、次のような支援を行なっている。
[1]新しい用途を模索するために、関連する企業を集めた展示会の開催
[2]量産品が世界に出荷される将来を考慮した、JIS Q 9100(航空宇宙セクター規格)取得の促進
[3]商品開発ないし市場開拓に向けた、提携先の紹介

企業者の声
代表取締役
小河原通弘氏
 四軸織物の開発に際して、助成金や設備融資といった資金面での支援をはじめ、展示会などの情報をいただき、開発から売り込みにいたるまでお世話になりました。

 「中国地域二ユービジネス大賞」への応募も、中小企業支援センターの後押しがあったからです。

担当者の声
サブマネージャー
末吉潤五氏
 四軸織物という未来志向型のものを、地域産業として開発した当社。このすばらしい技術を、国内だけでなく、世界のマーケットにも通用するように、あらゆる角度から継続的に支援していきたいと思います。

企業基本データ
代表 代表取締役 小河原通弘
住所 岡山県倉敷市曽原484-1
電話 086-485-1355
e-mail head_office@meidai.co.jp
URL http://www.meidai.co.jp
従業員 20名
業種 織物開発・製造・販売業
主要製品 特殊幅広厚地織物、細幅織物、各種ベルトスリング

提携に関する情報
 四軸織物を使った商品の用途があれば、提携してさまざまな商品開発をしていきたい。