HOME > 支援情報・情報を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例 戻る
大手企業では対応できない分野に中小企業の独自技術と即応力で打ち勝つ
ローター工業株式会社 平成17年
企業概要
 当社は、昭和63年に先代社長が大手製造工場の品質管理業務担当者として勤めていた際に、ある機械の製造を下請企業に委託していたが満足できる機械が製造されなかったことから、品質保持のために独立して製造することを決意して創業した会社である。製造品目は、製紙会社の原料となるダンボール等の粉砕器(パルパー)を製造しており、製紙会社向けの特殊な機械で無くてはならないものである。取引先はほとんどが大手製紙会社であるが、製造する機械が特殊であるがゆえに大手機械メーカーの参入を許さないという中小企業独自の技術力で勝負している代表的な事例である。

 しかし、近年の製紙会社も省力化への要求が強く、当社も単体の機械製造だけに留まらず、周辺機械装置の受注を得るために技術力の向上を図ることが課題となっていた。

 このような状況下、新たな戦略を打ち出すために新型装置の開発に着手した。その開発にあたっては県産業振興機構や産業技術センターの支援を受けた。また、経営革新計画の承認を受け、製造設備の拡充に傾注している。得意先のニーズに即応し、大手企業にも勝る技術力を駆使した機械装置の開発にあたっている。業歴は浅いものの、その確かな技術とニーズの先見性を武器として、積極的な営業活動も行いつつ、新たな事業展開を見せようとしている。
20Rパルパー用ローターベーン

支援内容
 製紙業界向けの特殊機械装置というニッチな市場向け商品の製造・メインテナンスが本業である。超大手・大手が真似のできない小回りのきく営業活動と低価格が最大の武器である。しかしながら、取引先から省力化の要求が強く、常に機能性向上を実現する新製品開発が求められる。

 支援センターでは、新型装置の開発にあたり鳥取大学との連携を橋渡ししたほか、技術面では産業技術センターが支援を行った。また新型装置の導入では、設備貸与制度の斡旋など資金面の支援も行ってきた。また、新型装置の特許出願を支援したほかIT化のお手伝いも行っている。ニッチな市場では、中小企業の技術力やコスト削減力こそが大手企業が手を出せない部分であり、対等以上にわたり合いながら、更なる技術力の向上に向かっているチャレンジ精神は素晴らしく、今後とも当社の独自性を発揮し、新たなる分野における事業発展が期待されます。

企業者の声
代表取締役
出口勇次郎氏
 企業として創業後20年近く経過し、時代の変化に対応するため新しい展開に踏み出すにあたり、鳥取県産業振興機構に相談したことからスタートし、産業技術センターとの連携による試験機の製作や実証試験など中小企業の基盤づくりに不可欠な支援をしていただき大変感謝しております。

担当者の声
 創業者(現会長)の業界内における人脈と小回りのきく行動力を後継者である子息(現社長)に繋いで行くかが今後のキーとなる。熟練技能士を含めた組織陣容も倍増し機器の充実もあり業容拡大がさらに期待される。

企業基本データ
代表 代表取締役 出口勇次郎
住所 鳥取県米子市大篠津3057
電話 0859-28-6632
e-mail rotor@crux.ocn.ne.jp
URL
従業員 20名
業種 金属加工業
主要製品 パルパー(製紙機械)とその周辺設備の設計・製造