HOME > 支援情報・情報を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例 戻る
杉産地の製材技術を生かした木製ブラインドの開発が企業を再生
株式会社サカモト 平成17年
企業概要
 当社は、昭和34年に杉産地として有名な当地で、旺盛な木造住宅需要に対応すべく製材業を創業した。

 しかし、近年、外材やプレハブの進展に伴い木造住宅が減少し、地元の製材業者も3分の1まで減少するなど厳しい経営環境が続き、新しい展開を見出さない限り企業の展望が望めず、新規事業の展開が課題となっていた。そんな折、ドイツ視察において住宅内のインテリアは地場木材を使用し、塗料も自然塗料を使用するなど環境と健康を考えた建築となっていることを見て、木材の重要性と可能性を再認識し、木材を活用した新たな展開を計画した。

 そして、現社長の発案でシックハウスの原因となるホルムアルデヒドの発生が少なく、断熱性や調湿性が冷暖房効果を高めるなど木の持つ特性を生かした木製ブラインドの開発を目指し、産業技術センターや林業試験場との連携により研究を重ね、既存事業の杉の柾目無垢材を使用し、当社しかできない独自の加工技術を生かした「ウッディブラインド」の製品化に成功した。

 「ウッディブラインド」は、縦型・横型のタイプを揃え、注文生産の手作りでどんなサイズの窓でも対応できるようになっており、現在では更にこのブラインドをきっかけとして、机・椅子、パーテーションなど、新たな製品開発に取り組んでいる。

 しかし、従来とは異なる製品の販売のため販路開拓が大きな課題となっており、県産業振興機構・鳥取県中小企業支援センターの支援により建築・建材展(東京)に出展するなど積極的な販促活動を行ったことにより、県内のみならず県外からも注文があり、現在同社売上の3割を占めるようになった。今後は、更に安定した受注を確保するための販路拡大策が課題となっている。
ウッディブラインド
写真一覧

支援内容
 新分野進出に際して、当初より県支援センターである産業振興機構と県産業技術センターに相談があり、市場性調査・加工技術の研究等の経緯があり実現化したものである。しかし、新分野への展開を果たしたものの新製品の受注・生産体制の確立や販路の拡大などの課題は山積していた。これらの諸問題を解決すべく、経営体質の向上に努め、経営革新支援法の承認を受け、更には建築・建材展等への積極的な展示・紹介を進めていった。

企業者の声
代表取締役
坂本トヨ子氏
 ウッディブラインドの開発では、独自の技術を生かしながら取り組むという加工技術の課題を各種研究機関への紹介、また新しい展開への経営指導など大変有益でした。また、一番課題であった販路拡大についても展示会出展も含めた支援は、現在の事業活動の基盤形成に役立っています。

担当者の声
 オンリーワンの商品を開発・販売することが唯一生き残りの策であることを信念として掲げ、後継者子息ともども頑張る姿は敬服に値する。すでに著名建築物の内装材としても活用されるなどパブリシテイ効果も徐々に高まり、一層の飛躍が期待される。

企業基本データ
代表 代表取締役 坂本トヨ子
住所 鳥取県八頭郡智頭町山根520-1
電話 0858-75-0758
e-mail sakamoto@woodymind.com
URL http://www.woodymind.com/index.html
従業員 13名
業種 製材業
主要製品 杉階段材、杉木製ブラインド、杉デッキ材、杉手すり材、フローリング各種、壁材