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医薬品から思いがつのり、病気予防のための「芽だし野菜」を生産
おしどり調剤薬局有限会社 平成17年
企業概要
 医薬品会社に勤務していた現経営者が、処方箋調剤を主とする医薬品販売店として、平成12年に開業した。高齢化が進んでいる開業地では、来店者の多くが医療機関から多量の薬を与えられ、日頃より体調の不安を訴えていた。医薬品会社に勤務していた経験から相談を受けることが多く、相談者の大半は野菜摂取量が非常に少なく、食生活がおろそかになっていることがわかった。そこで、医薬品を販売しながらも、患者の健康は薬に頼るのではなく、食生活の改善によって克服できるという信念から、野菜を多く摂取する方法の事業化を研究するようになっていった。

 インターネットにより多くの事案を検索した結果、「芽だし野菜」(スプラウト)と出合った。発芽後3日目の新芽は抗酸化作用・免疫力を高める働きがあり、ミネラル・ビタミンが豊富に含まれ、病気予防に最適な野菜であることから、経営者の健康に対する信念と合致する商品であった。全国的にも未だ広まっていない新味があり、健康志向の社会にあって必要とする人たちが多いであろうという市場性の予想のもとに、新規事業化を決意した。多くの事例研究を重ね、平成15年に栽培事業に着手した。

 事業化を推進するに当り、課題となったのは生産管理と販路拡大の方法であったが、徐々にスーパーマーケット等への販売ルートを確立していき、現在では鳥取県全域と島根県の一部まで販売シェアを広めることができた。しかし、材料となる種子も発芽機械も共にアメリカ製であり、生産機械が少ないことから生産のロスが発生するなどの課題は残っている。今後に向け、機械の増設により量産体制を確立するとともに、豆類・穀類等の商品アイテムを増やして食事の多様性への対応を図りながら、販売シェア拡大を目指している。
作業風景
 
芽だし野菜
「スプラウト」

支援内容
 「芽だし野菜」の販路拡大について相談に来られた。新規分野への参入ということで、経営改善の必要性があったことから、中小企業経営革新支援法にもとづく支援を企図し、平成15年3月に経営革新事業としての承認を得た。

 販路拡大という課題を解決するため、スーパーマーケットとの商談会などを通して山陰地方の販売ルートを斡旋するとともに、小売業とは異なる製造業としての経営指導などを実施した。

 現状の売上に対しては現有設備の稼動率にまだ余力があるが、今後の展開では機械増設のために設備貸与制度の活用などを提案していくことも考えられ、そのような事業拡大が期待される。

企業者の声
代表取締役
宇田 勲氏
 初めての製造業への取り組みであり、従来の小売業とは異なり、経営方法や販路の開拓に不安があったが、経営指導のみならず販売ルートの紹介などへの積極的な支援に大変感謝しています。今後の事業の発展には欠かせない経営支援機関として期待しています。

担当者の声
 販路拡大に対する行動力、バイタリティの大きさが魅力です。さすがは元大手製薬会社の営業マン。故郷にUターンし、事業の本格化に取り組む宇田氏を、今後とも支援して行きたいと思っています。

企業基本データ
代表 代表取締役 宇田 勲
住所 鳥取県日野郡日野町野田319-5
電話 0859-72-6090
e-mail isao123@aioros.ocn.jp
URL
従業員 4名
業種 医薬品小売業
主要製品 医薬品、芽だし野菜(スプラウト)