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プラスチック再生による環境ビジネスへの拡大
大洋化学株式会社 平成17年
企業概要
 1954年に樹脂メーカーとして設立された。象牙と竹が主流であったマージャン牌だが、それより軽くて丈夫なユリア樹脂を素材とする製造に取り組み、国内シェア80%を占めるまでになった。その後、1988年から全自動卓の製造にも乗り出し、約45%のシュアを誇る企業となった。マージャン関連事業を「会社の顔」としながら、インスタントコーヒー用のキャップ、ガス管、水道用継手、照明器具部品などを射出成型で生産する、OEM(相手先ブランドによる生産)事業も幅広く展開している。

 今から20年ほど前、視察に訪れたアメリカで、野積みされた大量の廃ペットボトルの山を目にした上西社長は、「日本もペットボトルの普及とともに、いずれ再資源化が問題になる」と考え、新事業としての取り組みを開始した。ペットボトルフレーク(粉砕原料)やペレット(再生原料)を製造・販売するほか、給食用トレー、園芸用品、道路舗装材等への再製品化を進める、環境事業に力を込めはじめた。特に、ペットボトルフレークに接着剤を混ぜて硬化し、表面に廃タイヤから再生したゴムチップを貼り付けて、人と自然にやさしい、次世代の舗装材「エコハンズ」を開発し、注目を集めた。

 地域密着型のリサイクルシステムを構築するため、地元の御坊市を中心とした近隣地域の小学校PTAや子供会に、家庭から持ち寄ったペットボトルの回収を依頼。これを買取り、御坊広域清掃センターに粉砕処理を委託し、自社工場で再製品化している。買取り代金がPTA・子供会の活動費として還元され、併せて、子供達に資源リサイクルの意義と環境保全への意識が高まる効果にも繋がればと考えている。

 今後も、プラスチックの射出成形や機械開発の技術を活かし、時代が要請している『地球を守る』環境事業の更なる拡大に力を入れていく方針である。
リサイクル製品
トレー
写真一覧

支援内容
 和歌山県「わかやま産業イノベーション構想」の一環として、わかやま産業振興財団が推進する「企業プロデュース事業」において、総合的支援を行なった。

 この事業では、商工会および商工会議所が前向きな事業者の経営課題を調査(診断)し、「企業カルテ」を作成。これにもとづいて、経営課題を絞り込んだ具体的解決に向けて支援を行なう。

 その一つとして、平成17年2月に、当財団とものづくりクラスター協議会との共催で開催した、ビジネスパートナーとの交流会「ものづくりマッチングプラザ」への参加支援を行なった。

 また、平成17年度の産学官連携による研究開発調査事業「きのくにコンソーシアム研究開発調査」において、和歌山県工業技術センターと共同で、バイオマス(生物資源)プラスチックのポリ乳酸を原料とする肉厚で透明な射出成形品の開発支援を行なっている。

企業者の声
代表取締役
上西一永氏
 環境関連製品の販路を模索していた時、財団よりビジネスパートナーとのマッチング、プレゼンテーションへの参加等にお声をかけていただき、その効果が販路拡大へと結びつきましたことに感謝しています。

担当者の声
 これからの事業展開として環境ビジネスを見据え、リサイクル事業以外の分野でも、オリジナルな環境製品の開発に力を入れて、積極的に環境事業に取り組んでおられ、今後も継続して支援したいと考えています。

企業基本データ
代表 代表取締役社長 上西一永
住所 和歌山県御坊市島584番地
電話 0738-22-3551
e-mail info@taiyo-chemicals.co.jp
URL http://www.taiyo-chemicals.co.jp/
従業員 160名
業種 プラスチック成形加工業
主要製品 食品用キャップ、照明器具用口金、全自動麻雀卓機、再生ペット樹脂、ユリア樹脂