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物質中の有害成分と含有量を検出して環境保護に寄与する
蛍光X線分析装置の開発を目的として創業
株式会社X線技術研究所 平成17年
企業概要
 X線による分析装置開発業務に永年携わった経験を生かして世界的な環境保護規制に対応できる高感度X線分析装置開発事業を大学発ベンチャー企業として立ち上げた。特許技術を基盤に、X線をキーワードとした要素技術から装置開発までを含めた研究開発型企業である。

 現在の公定法の分析の主流は破壊分析であり、分析試料の作成には分解、加熱、濃縮処理、濾過等多くの工程と日数を要し、複雑な手順のため誤差を生む要因となっている。またフッ素、硝酸、塩酸等を使用するため廃液処理も面倒である。蛍光X線分析装置は試料にX線を照射し、発生する蛍光X線のエネルギーを解析して試料中の元素と含有量を非破壊で分析する。分析測定においては固体試料は非破壊分析、粉体試料は試料容器に入れるだけで分析できる。数分で、しかも100ppm以下の微量をPb、Cd、Cr、Hg、Br等複数の元素を同時に測定できる。また非破壊のため何度でも再現確認が可能である。

 平成16年度経済産業省の地域新規産業創造技術開発費補助事業として開発をスタートし、平成16年10月には大阪府中小企業支援センターの事業可能性評価事業(「テイクオフ大阪21」)の認定を受け、公的試験機関の技術支援等により平成17年3月に製品が完成し、発売するに至った。また販路開拓面での支援もあって受注増が見込まれ、事業計画達成の見通しである。今後は分析対象を土壌、食品分野へ拡大することを視野に入れた事業展開を計画している。
蛍光X線分析装置

支援内容
 技術開発から製品完成の過程では、大阪府産業技術総合研究所の指導・助言を受け、標準分析試料の作成、分析性能評価を無事終えることができた。また製品デザイン企画についても大阪府産業デザインセンターのアドバイスにより製品完成に大いに役立った。

 開発資金の調達においても、テイクオフ大阪21の事業認定をバックに金融機関から資金調達を受けられた。また。販売面では平成16年9月にスタートした近畿経済産業局主催の販路開拓マッチングナビゲータ事業での第一号プレゼンテーション推薦企業になり、ナビゲータのご尽力により受注成果があがり、市場開拓に途が開かれた。経営管理面でも情報システム化に関して、テイクオフ21認定事業者への主要支援メニューであるアドバイザー派遣による指導・助言を実施した。現在事業拡大に向けて積極的に活動中である。

企業者の声
代表取締役
志村尚美氏
 平成16年10月テイクオフ大阪21の認定をいただき、これをもとに技術面はもとより、販路開拓面でも絶大なるご支援を賜り、事業を軌道にのせることができました。これもひとえに大阪府をはじめ関係各機関のご指導、ご支援のおかげと感謝しております。現在、事業拡大に伴う資金面の課題も抱えておりますが、今後もご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

担当者の声
サブマネージャー
三宅正典氏
 環境汚染が大きな問題となっている今日、有害物質を検出して、環境に配慮した安全な製品づくりに役立つX線分析装置の果たす役割はますます重要になっています。創業間もないスモール企業ですが、国内での製品普及のため志村社長はじめスタッフ全員毎日頑張っています。また独自の技術開発力をもとに、改良製品開発や新製品開発を計画するとともに、中国市場への進出も検討しています。

企業基本データ
代表 代表取締役 志村尚美
住所 大阪府大阪市淀川区木川東3丁目5番21号 第3丸善ビル
電話 06-6886-2761
e-mail x-tec@x-tec.co.jp
URL http://www.x-tec.co.jp
従業員 9名
業種 製造業
主要製品 高感度蛍光X線分析装置

提携に関する情報
 いかに優れた製品技術であっても大手競合メーカーの強力なブランド力の厚い壁があり、市場浸透までにはまだ時間がかかります。すでに受注の決定したユーザーからは高い評価をいただいており、必ず信頼に応えられるものと確信しています。安全な製品づくりに真剣に取組んでいる企業・ユーザー様をぜひご紹介いただきますようお願い申し上げます。