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新製品「金属多孔体フィルター」の商品化
株式会社安達工業 平成17年
企業概要
 当社はアルミからステンレス、スチール、チタンまで、あらゆる金属を加工する企業である。その一つであるビル用建材加工は、同業他社との厳しい競争により加工費の下落が一層激しくなっており、多品種少ロット、短納期の要請に加え利益率の低いのが難点であった。社長は「何とかアルミ以外の収益の柱を作らねば当社は生き残れない。」として、建材部門以外で新製品の開発を模索していた。

 そこで油煙や油脂分を吸い込みクリーンな環境を保つ「金属多孔体フィルター」に着目し、新たな経営の柱として製品開発に取り組んだ。この金属多孔体は既に、日本重化学工業(株)が厨房用換気扇のグリスフィルターとして商品化していたものであるが、同社が会社更生法の適用を受け生産中止となったため、当社がさらなる開発と製造を受け継ぐ形となった。

 当製品は他社にない製品特性を持ち、従来の販売先に加えて様々な用途・分野での使用が可能であることが明らかになり、新たな販売先も見込めることから事業展開に踏み切ったものである。日本重化学工業(株)は会社更生法を申請し行き詰まったが、中には採算が見込める部門もいくつかあり、今回引き継ぐ金属多孔体フィルターの製造部門もそのひとつである。従来から同社は金属多孔体フィルターを厨房内換気扇向けに販売しており、この販売先はそのまま当社が継続することとなった。

 既存の顧客もあり、さらにフィルターの取り替え需要もあることから、生産量は今後も堅調と考え生産工場の建設から製造設備の導入に踏み切ったものである。
社屋
 
多孔体フィルタ

支援内容
 新事業の展開を図るため、事業展開に関するアドバイス及び資金面の支援を行ったものである。具体的には、経営革新承認申請と、この承認に基づく低利融資制度による資金支援を行った。その結果、平成15年に中小企業経営革新法の承認を受け、資金の導入を図ることができ、平成16年工場建設の完成を見るに至った。その後、当センターは発生する問題に対し適時対応するとともに、販売促進のための展示商談会や見本市出展に積極的に参加を促し、マーケット拡大に向けて支援した。

企業者の声
代表取締役
安達 進氏
 この度の事業展開は当社にとって資金調達が大きな問題であった。平成15年、県の経営革新法の承認を得ることができた。この際の申請支援と事業計画の見直し、実現可能な計画(事業規模の見直し)に組み直しを受けたことで、金融機関の具体的な支援を受けることができた。また、新製品の見本市の出展支援も受け、出展ごとにそれぞれ業界市場の反応を見ることができた。

担当者の声
 当社社長は、何事にも真剣に取り組み常に工夫を凝らすことが信条であり、この度の事業展開もその一例である。60才代後半とは思えぬフットワークで、営業の第一線に立ち販路開拓に取り組んでいる。今後は、代理店網の更なる整備、新たな特性を付加する開発、業務マニュアルの確立、ユーザーに対するメンテナンスの充実等、課題は多いが支援を継続していきたい。

企業基本データ
代表 代表取締役 安達 進
住所 富山県射水市戸破32番地の9
電話 0766-56-2800
e-mail info@adachi-gr.co.jp
URL http://www.adachi-gr.co.jp
従業員 90名
業種 金属製品製造業
主要製品 ビル用アルミ、内外装パネル、鋼製型枠、金属多孔体フィルター