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「土NO袋」の開発により“プロダクトアウト”から“マーケットイン”へ
丸和ケミカル株式会社 平成17年
企業概要
 当社の主力製品は「天然ゴムすべり止め作業手袋」であるが、平成14年、水に浸すだけで膨らむ緊急用の土嚢(どのう)袋「土NO袋」の開発に成功し、ヒット商品となった。

 新製品「土NO袋」は、水を通しやすい不織布の中に、吸水材としてアクリル酸樹脂を使った高分子ポリマーを入れ、積み上げ時のズレを防止するために、表面に天然ゴムすべり止めドッティング(点盛り)加工をしたもので、世界特許申請中である。標準型、新箱型、ロング型など豊富なアイテムがある。

 主な特徴として、[1]水に浸すだけで3分以内で約20kgに膨張、[2]中心に杭をうちヒモで連結して補強も可、[3]積み上げても安定するズレ防止の天然ゴム付、[4]後始末が容易で環境にもやさしい、[5]吸水前は400gとコンパクトで便利などを挙げられ、都市型水害の安全対策などに抜群の効果を発揮する。

 販売実績は、平成16年4万枚、17年10万枚と伸びている。さらに、フランスの浄水器メーカーとのOEM(相手先ブランド生産)契約や、アジア諸国への供給による、海外進出が見込まれる。

 また、「土NO袋」に続く新製品を開発するために、「プラスチックダンボールにオレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂を塗布」する技術開発に着手し、「滑り止め」をキーワードに更なる新製品に挑戦している。既存製品の滑り止め手袋の脱塩化ビニール化を図ることにより、環境に配慮した製品化を目指すとともに、梱包用ダンボール・発砲スチロール等の積み上げ時のズレ防止に応用することによって、用途と市場を拡大するための取り組みである。
土NO袋

支援内容
 今後の新製品開発につながる「オレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂を塗布」する技術開発について、支援センターへ相談があった。そこで、富山県新世紀産業機構が研究開発資金を助成する「さきがけ助成金」の申請を勧め、ビシネスプラン作成を支援し、採択された。

 新技術の開発と並行して、既に開発された「土NO袋」の販売について支援することとし、製品の優位性を内外に有効にアピールする場として、「中小企業総合展」はじめ各種展示会への出展やイベント活用などをサポートした。

 また、富山県新世紀産業機構が実施する「販路発掘・事業化総合支援事業」を活用して、コンサルタント(コーディネーター)により、市場調査や戦略構築など、販売促進についての支援を行なった。

企業者の声
取締役社長
木田博久氏
 私たちは「あくまでもメーカーに徹すること」を経営理念に置き、「プロダクトアウト」の考え方に重きを置いていましたが、「マーケットイン」の考え方へと転換しつつあります。これは支援センターの販路開拓支援によって学んだものであり、そのためのプロジェクトを立ち上げ、社員の意識にも変化の兆しが芽生え始めたところです。こうした意識改革は、当社の今後の事業展開に大いに役立っていくものと、感謝しています。

担当者の声
 当社は「滑り止め」をキーワードに発想豊かな製品開発を行なう企業です。商品の種類が多く、それぞれの製品に対応した販売に対する考え方を整理する必要がありました。

 今回は多くのビジネスプロデューサーからアドバイスを得たことで、販売戦略づくりに新たな刺激を受けられたのではないかと思います。

企業基本データ
代表 取締役社長 木田博久
住所 富山県高岡市野村1636番地
電話 0766-22-6672
e-mail maruwa@p1.coralnet.or.jp
URL http://www.success21.com/maruwa
従業員 38名
業種 繊維製品製造業
主要製品 すべり止め各種手袋、土のう袋(土NO袋)、健康商品