HOME > 支援情報・情報を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例 戻る
経営革新計画承認と小規模企業者設備導入資金の活用による金属光造形複合加工機の導入と新分野開拓
有限会社ケイ 平成17年
企業概要
 当社は、平成7年創業の自動車部品用樹脂成形の試作金型メーカーである。インサート成形部品(金具を樹脂に挿入した成形部品)の試作も得意としており、金具プレスから樹脂成形まで一貫生産ができるという強みを有している。

 西戸社長は、永年にわたり金型の設計製作に携わり、「技」を武器として、顧客の抱えている問題を解決することで高い評価を得ている。

 自動車部品金型市場は、量産金型については海外シフトの懸念があるものの、試作金型については、より短納期化・高精度化のニーズに対応が求められることから、国内生産が不可欠とされている。また、品質トラブルによるリコールを危惧して、事前品質確認の要求も強まり、試作段階から確実性が求められるようになってきている。さらに、電気自動車の普及率向上による電気系統部品への試作ニーズも高まることから、当社の得意とする試作用金型市場の拡大が、今後一段と見込まれる。

 このような業界動向を先取りして、当社では、かねてから金属粉末光造形技術について研究開発を進めるとともに、必要なソフトの開発を行い、複雑形状の試作部品製作への取り組みも行ってきた。

 今般、国内機械メーカーから新開発された金属光造形複合加工機(金属粉のレーザーによる造形機能と切削機能を有する複合機)を導入することで、製作期間が現状25日間のものを15日間に短縮することで、前述の課題克服を行うとともに、中小企業での導入第1号として先発の強みを発揮し、独立メーカーとしての事業基盤を確立しようとしている。
試作金型

支援内容
 「新開発された金属光造形複合加工機の導入をスムーズにするため、経営革新計画承認を受けたいが対象になるかどうか」と相談にのってほしいと、当社顧問の真野健氏が(財)愛知県中小企業振興公社中小企業支援センターに来所。

 現在の年商に相当する投資額であるため、社長もこの機械の導入に必死であるとのこと。

 申請書内容について数回のアドバイス実施後に、西戸社長にも来所をお願いするなどして、経営革新計画が無事承認。また、平成16年度の「中小企業基盤人材確保助成金」支援措置を受けたいと、受付期日間際に駆け込まれたが、当社の対応もスピーディであったので期日前に無事、承認を受けることができた。

 さらに、経営革新計画の承認により設備導入資金の2/3相当については無利子となる(財)愛知県中小企業振興公社の設備資金貸付の対象にもなり、資金手当の軽減と調達の多様化を実現することができた。

企業者の声
取締役
西戸一志氏
 永年の夢である「素人でも簡単に出来る金型づくり」の実現に向け、大きく前進でき、(財)愛知県中小企業振興公社中小企業支援センターの支援活動に感謝しています。

 得意先は、開発期間の短縮に苦慮されているので、そのニーズに大いに貢献し、これを機会に大いに飛躍したい。

担当者の声
サブマネージャー
興津 覚氏
 当社は、研究開発型の金型メーカーで、得意先や同業者の困っている課題を解決している、いわば「駆け込み寺」的な役割を果たしているベンチャーである。

 今般、導入しようとする金属光造形複合加工機は、金型製作時間を大幅に短縮できるので、トヨタグループ各社から注目を集めている。年商に相当する多額な設備投資であるが、社長自ら充分に研究を重ねたものであるので、技術の熟度は高く、これを機会に大きく飛躍できるであろう。

企業基本データ
代表 取締役 西戸一志
住所 愛知県名古屋市緑区大高町字巳新田69
電話 052-625-3620
e-mail kei@dwc.ne.jp
URL
従業員 5名
業種 自動車・付属部品製造業
主要製品 自動車部品用樹脂成形試作金型の設計製作
金具インサート樹脂部品の試作

提携に関する情報
 業種にとらわれず、ものづくりの新分野にチャレンジしている中小企業者との連携を求めています。