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専門家派遣事業を有効活用して「強み」に経営資源を集中
丸両自動車運送 株式会社 平成17年
企業概要
 昭和2年に現社長の祖父が木材運送業として創業。昭和56年に青木千加士氏が社長に就任し、地元の大手物流企業や大手製缶企業との取引、タンクローリー車を導入して大手石油会社の石油基地から石油運送を手掛け業績を伸ばす。

 しかし、荷主からの再三にわたる運送料金値下げ要請が徐々に経営に影響を与え始め、バブル崩壊後は原価アップから赤字体質に陥る。そうした中、平成2年からタンクローリー車による液体運搬のノウハウを活かして、液体製品の輸送や液体ものの産業廃棄物や特別管理産業廃棄物の収集運搬に参入する。

 現在は、運搬する廃棄物の種類によりステンレスタンクトレーラ12台とFRPタンク3台を導入し、静岡県に留まらず全国の都道府県や政令指定都市の収集運搬許可を取得して営業エリアを拡大している。

 平成17年8月にはPCB廃棄物の収集運搬許可(全国に7社)を取得し、GPS装着車両、漏れ防止型密閉金属容器を導入して東海4県のPCB廃棄物の処理施設である愛知県豊田市内のPCB処理施設への搬入業務を開始する。

 また、平成16年には、「交通エコロジー・モビリティ財団」がトラック運送事業者を対象にして、エコドライブ等の環境改善に対する取組みレベルを審査する「グリーン経営」の認証を受けて環境配慮型の経営にも取り組んでいる。
社屋外観
写真一覧

支援内容
 一般貨物運送と産業廃棄物収集運搬と管理コストや利益貢献度が異なる二つの事業ドメインの中で、社長は経営課題である組織改編、計数管理体制確立等により「勝ち組」になるべく、ドライバーや従業員のコスト意識徹底とリアルタイムの経営状態把握が必要であると判断し、しずおか産業創造機構に対して専門家派遣制度活用を申請した。

 産業機構として専門家派遣の事前ヒアリングを行う中で、経営課題解決に向けて車両毎の原価把握や従業員のモチベーション向上に向けた賃金制度導入にも踏み込んだ幅広い支援を希望していたことから、中小企業・ベンチャー総合支援センターの専門家継続派遣制度の活用により長期的な支援を受けることを助言する。

 現在、ベンチャー・総合支援センターの専門家による経営企画全般への助言と、しずおか産業創造機構のアドバイザーによる個別の課題に対するアドバイスを並行して行い、同社の経営改革担当者の努力で正確な原価把握が可能になり社員からも積極的な改善提案等が寄せられ経営改革が実現しつつある。

企業者の声
代表取締役
青木千加士氏
 抜本的な改善を行うべく専門家の助言を求めてしずおか産業創造機構に相談し、中小企業・ベンチャー総合支援センターのアドバイザーと県の専門家派遣制度を並行して活用することにより個別の経営課題への適切な助言が得られたこと、国・県の支援機関担当者や金融機関担当者も含めた総合的な支援を得られたことに大変感謝しています。

担当者の声
 多くの一般貨物運送業者は一般貨物運送料の下落と燃料費高騰に伴う赤字体質を抱えているが、同社の場合は特別管理産業廃棄物の収集運搬といった特徴のあるコア事業があり、これを赤字体質の改善へつなげるため、車両毎の原価把握や産業廃棄物に特化した営業拡大に向けた経営改革の活動に、国と県の専門家を効果的に活用した事例と言える。

企業基本データ
代表 代表取締役 青木千加士
住所 静岡県静岡市清水区横砂西町10-6
電話 0543-66-1312 FAX 0543-66-1338
e-mail
URL
従業員 44名
業種 運送業
主要製品 一般貨物運送・産業廃棄物収集運搬・特別管理産業廃棄物収集運搬・PCB収集運搬