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業界の常識を覆し、制御弁のない次世代型油圧制御システムを開発
第一電気株式会社 平成17年
企業概要
 昭和30年に設立された当社は、日本最初のデータレコーダ(磁気記録再生装置)を開発。その製品は、航空機・船舶・鉄道・車輌等運行データ収集、原子炉運転監視、地震観測、コンピュータの記憶装置など、多方面で幅広く用いられてきた。

 その後、半導体メモリの台頭により磁気記録の需要が減少してきたため、データレコーダで培ったサーボ技術(対象の位置や速度を自動制御する技術)を最大限に活用し、「油圧サーボコントロールシステム」を開発。これにより、油圧源装置も制御弁も配管も無用とし、小型・高能率・高出力・高精度・低騒音を可能とした、油圧駆動ユニット「ハイブリッド・アクチュエーター」を製品化した。

 当時は従来方式である制御弁を使用した油圧製品の壁が厚く、普及には至らなかったが、平成9年の地球温暖化防止京都会議以来、環境保護・温暖化防止への関心が強まり、油圧制御の精密さに加えて省エネ性にも優れる当社技術がにわかに注目された。現在では、プレス機械・建設機械、船舶用スタビライザー(安定装置)・車輌用サスペンション(緩衝装置)、あるいは水門・跳橋など、多分野で採用されている。

 さらに、平成15年には、「油圧サーボコントロールシステム」をさらに発展させた「超高圧省エネルギー・省資源型高機能油圧システム」を開発。油圧を高圧化することによって、従来の油圧装置とは比べ物にならない程の精密制御を可能とし、しかも、莫大な電力を必要とする大型の油圧機械類のなお一層の省資源・省エネルギー化と、装置の小型化を実現した。

 今後も、「制御弁がなくても精密油圧制御ができる」ことのPRを進めつつ、インターネットのホームページの充実、各地の展示会への参加、リースまたはレンタル事業への参入など、積極的な事業展開を目指している。
ハイブリッド・アクチュエータ

支援内容
 平成15年度、新事業の実現の可能性を評価し支援する「ビジネス可能性評価事業」において、「超高圧省エネルギー・省資源型高機能油圧システム」が「事業可能性大(A評価)」と評価された。

 これにもとづき、技術情報の提供、契約関連の法的相談などを支援した。

 その成果もあり、中小企業経営革新支援法にもとづく経営革新事業としての承認と、設備貸与制度や低利融資制度の活用に結びついた。

企業者の声
代表取締役
佐藤寛氏
 「ビジネス可能性評価」においてA評価を受けたことは、当社の技術が通り一遍のものではなく、産業の基幹ともいうべき油圧機械の消費電力を激減させ、更に「サーボ弁でなければ到底無理」とまで言われた超精密制御が可能となったことを証明していただいたものと受け止めている。

担当者の声
 サーボモータを用いる電気的制御システムの導入は、「油圧機械は制御弁で制御する」との業界の先入観念を覆すものであり、それだけに反発も強かったものと推察します。社長の、世の流れを見通す技術者としての眼力と、それを実行に移す経営者としての信念は敬服に値します。社長は、業界誌における技術解説執筆などで啓蒙活動を行なっておられ、各種媒体を用いたPRのさらなる強化により、当社技術が業界の本命技術として普及してゆくことに期待しています。

企業基本データ
代表 代表取締役 佐藤 寛
住所 神奈川県藤沢市大鋸1031-18
電話 0466-23-2813
e-mail fujisawa@daiichi-denki.co.jp
URL http://www.daiichi-denki.co.jp
従業員 18名
業種 精密制御装置製造業
主要製品 油圧駆動ユニット(ハイブリッド・アクチュエーター)、船舶用油圧機器、鉄道車両用油圧機器、精密プレス装置

提携に関する情報
提携によるレンタルおよびリース業務の普及を目指してる。