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オリジナル釣り具のオーダー・システムで新市場開拓
有限会社スケール(「フィッシング釣工房」) 平成17年
企業概要
 社長はもともと技術者の出身で、十数年間の釣具業界の販売経験を経て、10年前に「フィッシング釣工房」を開業し、平成15年10月に法人化した。開業当初は既製品の小売が主であったが、「工房」という店名が示すように、社長の強い思いはオーダー・システムの確立にあった。現在、特許取得したオリジナル釣具を中心に、そのオーダーシステムによる販売を主業務にしている。

 マニア層を対象とするカスタム・ロッド(特製釣竿)製造は、多種多様なニーズへの素早いレスポンスが必要であり、大手釣具メーカーが対応できなかった領域である。一方、小規模な釣具店では、部材、特にロッド・ブランク(釣竿素材)の入手ができず、技術者の確保難もあって、満足のゆくカスタマイズ(個別注文対応)が難しいのが現実であった。

 社長は、小売業を営みながら続けた、カスタマイズ・ビジネス実験で、「部材の確保」「技術者の確保」「専門技術の蓄積」「オリジナル釣具の開発」「システム運営ノウハウの確立」「マニア層の具体的ニーズの把握」など、新市場開拓のための多くの課題を解決してきた。

 例えば、サービス提供能力に最も影響するロッド・ブランクの確保では、大手メーカーと供給契約を結ぶことができ、中国工場内に保管倉庫を保有できた。また、釣り竿の加工拠点として神奈川県大磯町に工場を建て、技術者も確保して、現在稼動中である。

 日本の釣人口は約1,600万人、その内専門家に釣り具製作を依頼している釣人が0.1%位とのことである。社長は、米国では70%位が専門家へ依頼していることから、わが国でも少なくとも10%位は見込めるとの抱負をもち、釣具市場での基盤拡充に取り組んでいる。
店舗
 
完成ロッド

支援内容
 平成15年度、新事業の実現の可能性を評価し支援する「ビジネス可能性評価事業」において、「釣具のカスタマイズ・システム」をテーマにして、「事業可能性大(A評価)」の評価を受けた。

 これを契機として、平成16年度に、「神奈川県販路開拓補助金」および「神奈川県中小企業制度融資(スタートアップ融資)」の活用、「国際フィッシングショウ」への出展など、金融面やPR面にわたり支援をしてきた。

 平成17年度は、「インターネット・ホームページの作成およびネット販売の構築」についてアドバイスを行ない、新たな事業展開に向けた支援をしている。この結果、メーカー、小売店各社から、取引依頼に関しての問い合わせが出はじめている。

企業者の声
取締役社長
井上俊介氏
 「ビジネス可能性評価」でA評価を受けたことで、事業計画策定や経営戦略・経営管理面でのアドバイスをいただくことができた。これを契機に、個人企業から有限会社へと法人組織にした。

 その結果、資金調達も可能となり、事業展開の基盤ができた。また、センターから展示会出展やホームページ作成などでも各種サポートを受けることができ、新たな展開をしていきたい。

担当者の声
 釣りマニア層をターゲットに新たな市場を開拓する当事業は、独自の技術、ノウハウと、きめ細かいサービスから成っており、今後の中小企業分野の代表的なあり方のひとつであって、実現性も極めて高いものと期待している。

企業基本データ
代表 取締役社長 井上俊介
住所 神奈川県平塚市見附町31-5
電話 0463-34-0102
e-mail inoue@turikoubou.com
URL http://www.turikoubou.com
従業員 6名
業種 釣具製造販売業
主要製品 オリジナル釣具、釣具オーダー・システム、フリーリサイクル・ショップ