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果汁を原料に高圧処理技術を使った高濃度乳酸カルシウムを含む飲料を開発
有限会社ピエゾフードテクノ東アジア 平成17年
企業概要
 当社は、オレンジ果汁を乳酸菌および酵母で醗酵して得られる飲料を製造・販売する目的で、平成17年2月に設立された。製造過程の最終段階において独自の超高圧処理を施すことにより、出荷後の酵母の余分な醗酵を抑えているのが特徴である。

 従来、流通過程における酵母の発酵を抑制することが難しかったが、産業技術総合研究所等における高静水圧付加による酵母活性への影響等の研究実績をもとに、発酵処理後に高圧処理を行なうことにより、乳酸菌群の活性を保持したまま酵母菌群の活性を抑制する技術を開発し、これを活用している。

 ただし、この高静水圧処理装置は高価であり、生産規模が小さい場合には初期投資コストのために市場競争力が期待できない。そこで、数千気圧の加圧処理ラインを有する事業者に加圧工程を委託することによって、加圧コストを抑制する。

 事業展開には3段階ある。第1段階では、委託により試験生産を行ない、製品の安定的な供給技術を確立するとともに、スーパーマーケット等で試験販売を行ない、自社生産に至る生産規模の確保を目指す。第2段階では、出資・融資を得て醗酵生産設備を導入し、加圧工程は委託により行なう。得られた利益は、特定保健食品の認証を得る費用にあて、マーケットにおける付加価値を高めて販路の拡張を目指す。第3段階で、自社に加圧設備を導入して全て内製化する。この段階において、株式の上場を目指す。

 現在は、大手食品流通チェーンが立ち上げたプロジェクトに加わり、試験販売を実施する目処を得ており、また、徐々に自社生産に至る展望も得られつつある状況にある。

支援内容
 産業技術総合研究所のベンチャー支援部署から資金調達等についての相談があり、融資制度や「いばらきベンチャーマーケット」についての情報を提供したことをきっかけに支援をスタートした。

 「いばらきベンチャーマーケット」は、創業を計画している方や新たな分野に事業展開を目指している中小企業等の皆様に、資金調達・技術開発・経営管理・販路開拓等の面でのパートナーとの出会いの場を提供することを目的として、茨城県および茨城県中小企業振興公社が開催している。

 当社には、ここで生産工程の内製化のための資金調達を目的としたビジネスプランを発表し、ベンチャーキャピタルや金融機関等と結びつく機会を提供することができた。

企業者の声
 「いばらきベンチャーマーケット」での発表を契機として、国際協力による新商品開発打診や出資の申し入れをいただきました。

 現在、高圧食品加工技術の研究開発企業として、新商品の開発も目指しているほか、コンサルタント業務も行ないます。

 関連して、2006年9月に、つくばで開催される「高圧生物科学技術国際会議(HPBB2006)」組織委員会事務局業務の請負も決まりました。

担当者の声
 当社の事例に見られるように、今後も創業や新分野進出を目指す方に対して、創業手続き、税務・資金調達等の経営全般、販路開拓、技術開発等に関する助言を行ない、支援していきたいと思っております。

企業基本データ
代表 代表取締役 中田幸男
住所 茨城県つくば市東1-1-1 中央6-4
電話 029-861-6529
e-mail k-obuchi@aist.go.jp
URL
従業員 4名
業種 食品加工・販売
主要製品 高圧加工食品の製造販売、高圧食品加工技術コンサルタント