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基礎補強工事の技術をライセンス展開、地方から全国に発信!
キューキ工業 株式会社 平成16年
企業概要
当社は、平成9年に、内村社長が、当時働いていたコンクリート・パイル販売会社の部下や有志とともに設立した。当初は、戸建て住宅専門の地盤調査および基礎のコンサルティングを主要業務としたが、その後、戸建て住宅にも補強工事のニーズがあることを知り、コンクリート杭の販売・施工も行なうようになった。

 今般、地盤を節形状に掘削してソイルセメントで杭と地盤を一体化させる「MRX工法」(節形状掘削工法)という独自の工法を開発し、ビル建築の分野にも進出した。このMRX工法は、従来の工法に比べて、支持力が30〜50%向上し、堀削した排土の量も少なく、コストも抑えられるといった特長から、売上を順調に伸ばしている。 また、この業界で業績を伸ばすには、優秀な技術を有すると共に、その技術に公的な機関からの「お墨付き」を受けることが非常に重要である。そこで、財団法人日本建築センターの性能評価を取得することにし、宮崎大学等の研究機関と共同で各種の施工実験やデータ作成を行ない、3年の歳月をかけ平成14年5月に取得、さらに国土交通省の工法認定も取得した。

 工法認定申請はコンクリート・パイルメーカー2社との共同で行なったが、これに先立ち当社はこの2社とMRX工法に対する実施技術許諾契約を締結した。今まで、このような認定工法の開発は大手パイルメーカー等が行い、地方の基礎工事をする企業が大手メーカー等からライセンスを受けて仕事をしていた。幸い当社はそれを逆にすることができるようになった。「地方からの情報発信」を社是として掲げる当社は、これからも、技術力を活かした付加価値の高い工法などの開発を積極的に進めて行こうとしている。
新工法「MR・SuperX工法」の模型  技術開発を第一に標榜する同社だけに若手エンジニアの育成に積極的です。

支援内容
 平成12年度に宮崎県産業支援財団から「地域技術起業化助成金」の助成を受け、MRX工法を開発した。この工法は、深さ15m、直径600mmの堀削に対応した工法である。

 平成14年5月に、MRX工法は、財団法人日本建築センターの性能評価や国土交通省の工法認定を受け、順調に販売実績をあげてきたが、特に都市部における建物の高層化の傾向に伴い、基礎の構造も大径化、長尺化が求められるようになった。そのため、深さ25m、直径800mm以上の堀削に対応できるMR−SuperX工法の開発に着手し、開発にあたっては宮崎県産業支援財団の「基金活用型宮崎県創造技術研究開発費補助金」を活用した。

 この補助金は、中小企業創造活動促進法の認定企業を主な対象として、創造的な新製品・新技術等に関する技術研究または研究開発に要する経費につき、その2分の1以内かつ680万円以下の金額を支援するものである。

企業者の声
代表取締役
内村 和博氏
 日本建築センターの性能評価をクリアするため、宮崎大学などの研究機関や業務提携を結んでいる企業の皆様、産業支援財団や知的所有権センターから多くのアドバイスをいただきました。まさに、産官学一体となった成果です。建設業界は決して楽な状況ではないが、「技術」という財産を残す時期だと肝に銘じ、昨今の厳しい時代を乗り切っていきたい。

担当者の声
 素晴らしい技術をもっていても、単独で全国展開するのは難しい。大手と組んで、宮崎発の技術を売り込み成功した事例です。今後の成長が楽しみです。

企業基本データ
代表 代表取締役 内村和博
住所 宮崎県宮崎市下原町212−1
電話 0985-32-7334
e-mail info@kyuki.jp
URL http://www.kyuki.jp
従業員 30名
業種 建設業
主要製品 地盤地質調査およびコンサルタント、基礎補強工事