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デジタルアーカイブで新事業を模索、“脱紙時代”の印刷業のモデルケースをめざす
佐伯印刷 株式会社 平成16年
企業概要
 当社は、昭和16年10月、佐伯市内4社の印刷業者が企業合同して発足、戦後、大分市に基盤を移した。各種印刷物をはじめ、情報伝達ツールの制作、ポスター・パンフレット印刷、ホームページ制作およびCD−ROM制作などを主業務とする、県下最大手の総合印刷業者である。

 プランニング段階からクライアントと密接に係わり、より効果的な情報発信を提案している当社は、県下業界でいち早く印刷物以外の情報伝達ツールを手がけ、様々なコンテンツを創る“クロスメディア企業”へと経営を革新。その業務分野は、マルチメディア関係はもとより、インターネットウェブ上での原稿管理や外国語翻訳、さらには調査・アンケートのためのCTIコールセンター(コンピューターと電話を連動させた顧客センター)等を活用したダイレクト・マーケティングまで多岐にわたり、もはや総合印刷業というよりは“総合情報サービス業”という表現がふさわしい企業像を築きあげている。

 現在、新事業「デジタルアーカイブ」に注力。これは、自治体や企業が蓄積している多種多様な資料をデジタル化する業務を“ビジネス化”しようという発想から生まれたもので、印刷市場の飽和化や従来の紙媒体から電子媒体への需要構造変化に伴う競争激化に対応する生き残り戦略でもある。

 常に、クライアントの視点に立ち、蓄積された情報、提供された情報に息吹を吹き込みながら、さらに価値あるものへと高めるための手伝いをすることをそのモットーとし、企業・自治体等のより良いパートナーとして満足してもらえる企業づくりを目指している。
作業(多種多様な資料をデジタル化することで“新しいビジネス”につなげるのが狙いだ)
 
イメージ(佐伯印刷が新事業として進めているデジタルアーカイブ事業のイメージ図)
拡大図

支援内容
 「印刷業にとってIT化は絶対に必要なインフラ」との観点に立つ当社は、早くからIT化を進めてきた。IT化の土壌がないと入り口段階で排除されてしまう今日、IT活用でいかに他社と差別化し、優位性を持たせるかが大きな課題であるが、当社は平成15年度「ITコンサルティングチーム派遣事業」を活用し、「デジタルアーカイブ」をキーワードとする新事業の立ち上げに挑んだ。

 そのコンサルティングでは、自社の「文書効率化への対応」「対外的イメージの変換(脱紙時代の印刷業)」を柱に、担当者が個々で管理・提供していたデジタル関連サービスを全社で統一管理し、組織的に提供できるような仕組み作りに重点を置き、初期投資を最低限に抑えながら既存の関連システムの統合を図り、これを通じて「デジタルアーカイブ」事業化の方向づけを支援した。

企業者の声
専務取締役
福田健二氏
(“脱紙時代”の印刷業のモデルケースをめざしてデジタルアーカイブによる新事業に挑む)
 デジタルアーカイブシステムのイメージが明確になり、今年3月にはデジタルソリューション事業部(e-ドリーム「SACAS」)を立ち上げました。

 今後、社内のデジタルコンテンツ業務を集中管理するほか、営業活動にも力を入れながら、印刷業のイメージを変えていきたい。

担当者の声
研修・情報課長
中小企業診断士
雪野佐喜子氏
 県内の印刷・出版関連事業所は約300社。同業界の大きな環境変化の中にあって、当社は早くからデジタル分野への事業展開を開始しており、今回のデジタルアーカイブ事業の立ち上げは、コンテンツ産業へ進出の良いモデルになるものと期待しています。

企業基本データ
代表 代表取締役社長 平岩禎一郎
住所 大分県大分市古国府1155−1
電話 097-543-1211
e-mail info@saiki.co.jp
URL http://www.saiki.co.jp/
従業員 130名
業種 製造業
主要製品 総合印刷