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土木工事測量の最新兵器を開発、実用・商品化を加速、販路開拓に取り組む
株式会社 コイシ 平成16年
企業概要
 当社は、「大分県内はもちろん国内にもあまり例のない」という土木工事測量の専門会社である。土木技術者の小原社長が、昭和63年1月に創業した。平成9年には、大分県下第1号の創造的中小企業創出支援事業の認定企業になっている。

 主業務である土木工事測量とともに、もうひとつの“顔”となっているのが、各種土木用品の開発である。これらは自社が担当した土木工事測量で発生した問題を処理するために、「このようなソフト・ハードがあれば便利だな」という発想から生まれたユニークな商品。測量結果をスムーズに現場監督に伝達するための名札明示板「ワッパちゃん」、測点等の位置を明確にする「鋲ネクタイ」(科学技術庁「注目発明選定証」)、一般測量計算からクロソイド(曲率円)逆計算まで可能にした手帳サイズの土木用計算機「丁張マン」、小型GPS(現在地測位システム)を使用した造成現場の「転圧管理システム」などがそれで、このうち「丁張マン」はこれまでに約6千台の販売実績を有するヒット商品となっている。

 また、当社は、現場施工者が得る実測値データを入力することによって瞬時に3D(3次元グラフィックス)化し、設計値と実測値(丁張)のズレやミスを発見・表示する「土木工事測量・施工支援システムKOISHI−3D」システム(平成15年特許取得:特許第3440278号)を開発した。平成15年度大分県ものづくり大賞、および、第16回中小企業優秀新技術・新製品賞(りそな中小企業振興財団等主催)のソフトウェア部門奨励賞を受賞している。現在、その実用化に向けた研究開発・商品化に総力を挙げて取り組んでいるところである。
シースルー(実測値データの入力により瞬時に3D化)
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支援内容
 「KOISHI−3D」は、科学技術振興事業団の独創的研究成果育成課題に採択され、当社と大分大学が平成12年から共同研究してきたもので、従来は計算上の確認と人間の目に頼るしかなかった難しさを解消した独創的なもの。しかし、中小企業にとっては、いくら独創的で画期的なシステムを開発しても販路開拓が大きなネックとなっている。そこで、販路開拓を支援することとなり、コンサルタント数社によるコンペ方式により調査機関を採用し、緊密な連携をとりながら販路開拓に取り組んだ結果、販売契約に結びつけることができた。

 この「KOISHI−3D」をめぐっては、すでに平成15年に国土交通省国土技術政策総合研究所から「国総研版検査編」としての開発を依頼されているが、翌16年9月には大分県産業創造機構より新産業創出重点研究開発事業(研究名「複合現実感による無人化施工」)にも採択され、実用・商品化に向けた動きが加速している。

企業者の声
代表取締役
小原 文男氏
 今回受けた支援を通じて、工事現場の効率向上に貢献する「KOISHI−3D」の独創性・革新性を広くPRすることができました。今後はこのシステムが測量・施工管理の“標準システム”となるよう、さらに研究開発に取り組んでいきたいと思っています。

担当者の声
総合支援課
鑓水道雄氏
 支援した調査事業の本来の目的である販路開拓が、調査を契機に実現した成功事例として評価できる。この調査事業における各分野へのヒアリングの過程でも、当社システムの独創性が認知された。今後は、本システムの普及拡大とともに、開発スタッフによる独創的開発力を高めるよう期待しています。

企業基本データ
代表 代表取締役 小原文男
住所 大分県大分市東明野1805番地の1
電話 097-556-0400
e-mail info@koishi.co.jp
URL http://www.koishi.co.jp
従業員 25名
業種 サービス業
主要製品 土木工事測量および土木測量用品の開発販売