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小さな共同事業が産学連携を生み、新たな健康飲料水を開発
企業組合 くじらハウス 平成16年
企業概要
 小笠原豊(現代表理事)、津野亨一(現副代表理事)、西村静代(現専務理事)の3氏で、平成11年に、インターネット事業、雑貨販売、喫茶店を共同事業とする個人企業「くじらハウス」を設立。地元の深層水を使う新たな商品づくりを考えているときに、血管障害の治療薬として使われているブドウ種子ポリフェノールの一種であるプロアントシアニジンを知る。これは、老化や病気の原因といわれる活性酸素(フリーラジカル)を消去する機能があるが、粉末のままでは渋みが強く、水溶液にすると抗酸化作用が劣化しやすい。

 そこに、林原生物化学研究所で開発したトレハロースを加えれば、水溶液にしても、吸収率を高め、抗酸化作用を劣化させない特許技術を開発していた馬場茂先生の紹介を友人から受け、この技術を無償で供与される。そこで、当時流行の室戸海洋深層水を使った健康ドリンクの開発を企画した。

 しかし、創業したばかりの個人企業のため、なかなかボトリングを引き受けてくれるところがなく、ようやく郷四万十を探しあて、同社とNTサービスで「SOD活性深層水開発プロジェクト」を結成した。当時高知工科大学の河野教授の指導を得てデータ整備を行ない、さらには、長浜病院の高橋院長の協力を得て臨床試験も行ない、平成14年に、四万十川の源流水を加えた「活性保持水FOR」の商品化に成功した。

 平成15年には、事業を本格的に進めるために企業組合「くじらハウス」として法人化し、口コミ商品ながら広がりを見せ、同年度には500mlペットボトルの同商品(単価:280円)10万本の販売実績を上げている。さらに、この抗酸化力の機能を鮮度保持紙に生かせないかと研究を始め、平成16年度の新連携推進事業のプロジェクト事業にも採択されている。
FOR

支援内容
 平成11年度に、創業したばかりの新事業を支援する「ニュービジネス推進事業」で採択し、深層水を利用した新しい健康飲料の取り組みを支援し、当時同社が難渋していたボトリングメーカーを確保することができた。この研究をさらに支援するため、中小企業団体中央会の中小企業連携組織調査開発等支援事業につなぎ、平成14年度の同事業に採択され商品化することができた。

 この商品の販売開始後は、販路開拓のために首都圏でのビジネスマッチング事業で支援するとともに、この素材の可能性を広げるヒントを提供し、鮮度保持紙への発想が生まれ、平成15年度には、当センターの研究開発事業の「企業提案型共同開発事業」で採択し、その事業化を推し進めてきた。その結果、平成16年度の国の新規事業である新連携推進事業のプロジェクト事業に採択され、モデル事業として高く評価されている。

企業者の声
代表理事
小笠原 豊氏
 ボトリングメーカー、高知工科大学・河野先生とのマッチング、FORの販売、更に鮮色保持シートの開発等、創業から現在に至るまでのあらゆる局面で、本当にお世話になっています。

担当者の声
 この小さな共同事業を始めた小笠原、津野、西村さんの力はすごい。また、馬場先生、林原研究所、河野先生、高橋院長と外部人材にも恵まれてきたようにみえる。しかし、実は、三人の行動力とバイタリティがあったからこそであり、それが人々を動かしてきた。その力は、ただただ感心するばかり。今後もまだまだイバラの道だろうが、きっと越えていく力を感じさせる企業です。

企業基本データ
代表 代表理事 小笠原 豊
住所 高知県土佐市新居273−10
電話 088-856-3333
e-mail kujira@kujira-house.com
URL http://www.kujira-house.com/
従業員 3名
業種 食品製造業
主要製品 活性保持水FOR(フォア)