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環境にやさしいローテク技術の開発、大手との提携により販路を拡大
有限会社 エムケイ 平成16年
企業概要
 ごく普通の町の鉄工所が、お客様のご要望に応えて開発を続けていく中で、画期的な汚泥乾燥方法を考案して特許を取得し、ローテクでありながら革新的な新商品として製品化した。

 この開発した「多段式脱水乾燥装置」は、浄水場の廃水処理における汚泥の乾燥を行なうもので、既存の技術である「機械脱水方法」と「自然天日乾燥方法」双方の問題点を解決した。ヒーターなどを使用せず、天日や風などの自然エネルギーを活用することが特徴で、処理する汚泥などを段状に上に重ねていくことで、濾過・脱水する面積を広げ、乾燥速度を速めることができた。

 これにより、既存装置に比べ、(1)建設費が安価、(2)無薬注処理が可能、(3)脱水乾燥期間を短縮、(4)維持管理費が安価、(5)維持管理が容易、そして、(6)省エネルギー効果ありといった特徴をもつ。

 また、乾燥された汚泥の再利用方法として、香川県工業技術センター等の研究開発も行なわれ、道路舗装材料としてリサイクル化されている。

 環境にやさしいローテク技術であるといえ、今後の浄水場の汚泥処理のスタンダード装置になり得るものである。販路として大手2社と契約を行なうことができ、更なる拡販に取り組んでいるところである。
汚泥によるリサイクル製品
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支援内容
 この技術は、創造法(中小企業創造活動促進法)の承認を得て、多面的な公的支援を得ることができたことが成功要因の一つと言える。

 まず、創造法で認められた技術として事業化に向けた相談を開始し、開発した技術の評価を行い、特許申請内容の精査を行なった。技術としては非常にシンプルなものであるが、有用な技術であると評価され、特許請求事項の追加を行なうなど、権利化と商品化にむけたブラッシュアップを行なった。

 続いて、企業の経営状況を把握し、経営課題と企業体力を認識したうえで、事業化を進めるための事業化戦略を練り、ビジネスプランの作成を行なった。

 販売につては、大手企業(浄水場への導入を推進できる会社)とのマッチングを行い、製販を分離する政策を選択した。当センターの主催で行った東京都大田区での首都圏企業とのマッチングにより、業界大手企業との成約に成功した。また、開発のきっかけとなった地場大手企業との契約も決まり、2社同時に契約を交わすことができた。これにより事業化のスピードアップを図ることができた。

企業者の声
代表取締役
宮本 勝氏
 蟻と象ほどに力の差がある企業が、産業支援財団のサポートにより同等の立場で契約を交わすことができました。開発は得意なのですが、あとの難しいことは分からないために、ひとつひとつ相談を重ねて、私どもの思いを十分に汲んだ事業化を図ることができています。本当に感謝しています。

担当者の声
コーディネーター
春田 敬司氏
 シンプルな機構で、何故今までに誰も着手をしなかったのかと思う技術ではありましたが、それだけに競争優位な技術と判断しています。顧客の要望に一生懸命応え続けたことが成功要因であると思います。事業化の進捗を適宜に報告、相談をしていただけたのでサポートを行ないやすかったです。浄水場のプラントは1物件が大きな金額となるために、今後資金繰り等マネジメント面でのサポートも必要であると思っています。

企業基本データ
代表 代表取締役 宮本 勝
住所 香川県高松市多肥上町1486−2
電話 087-888-3866
e-mail m-k@tiar.ocn.ne.jp
URL
従業員 9名
業種 製造業
主要製品 水処理装置、水処理機械