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「あたらしい和のかたち」を提案し、新市場の開拓を目指す
株式会社 絹や 平成16年
企業概要
 当社は1961年に創業、永らく徳島市西新町で呉服等の卸売業を営んでいた。しかし、地方での卸売に限界を感じ、新しいコンセプトの店づくりをするため、1997年現在地に移転して店舗を構え、着物等の小売を主たる業務とするようになった。いままでの業界のイメージを払拭し、オープンな雰囲気を取り入れ、明るく・快適な店舗デザインを採用したことが顧客に評価され、「手頃な価格でありながらセンスの良い店」としてのイメージが定着している。その結果、着物が好きな一般生活者とゆかたファッションに敏感な若い人たちに支持され、売上は安定的に推移している。特に、夏の浴衣シーズンには10代から20代前半の若い女性が店頭にあふれる状況も見られる。

 ライフスタイルの変化とカジュアル化の波によって、冠婚葬祭などの儀礼的な用途に使われる着物が主流となり、日常的に着物を着る機会が減少している。2002年3月の顧客満足度調査(グループインタビュー)で既存顧客は高い満足度を示しているものの、国内着物市場を見ると12年前には2兆円と言われたのが現在では6千億円を越える程度まで落ち込み、徳島県においても85億円から20億円を切るまでになり、県民一人あたり支出は約2千円程度だといわれており、新しい市場での顧客開拓が喫緊の課題となっている。そこで当社では、「新しい和のかたち」というコンセプトで従来とは異なる新たなマーケットの創造を視野に入れ、デニム着物などの商品開発に取り組んでいる。目下、色々なマーケットチャンネルからの評価があり、今年度はデニム着物の販売チャネルの構築を計っているところである。
オープンなイメージの社屋正面
その他の写真一覧

支援内容
 市場規模が縮小している着物業界における販路拡大戦略を策定するため、平成14年度に専門家派遣を行い、経営資源の見直しや現状分析をふまえて進むべき方向性を検討し、着物によるカジュアルなスタイルを提案していく意味で「新しい和のかたち」という経営理念が固まった。

 平成15年度はこれを受け、実際に新市場・新顧客開拓を図っていく有効なマーケティング手法を導入するために専門家派遣を行い、「絹や」という会社のブランド化を推し進め、その中で軸となる新商品の開発を手がけた。色々な問題点を解決しながら平成15年末に製品が出来上がり、その開発されたデニムの着物などを発表する場として平成16年2月の東京ギフトショーに出展した。

企業者の声
代表取締役社長
山田 明弘氏
 自社の経営資源を客観的に分析することは、社内にいる人間には難しいところがあり、各分野の専門家と協議したことで、自社の問題点が浮き彫りになり、今後の方向性が明確になったように思う。今回開発された商品も最初は小さなきっかけでしたが、前向きに改良に取り組んできたことで、また新たな展開が開け、そこから別の可能性が開けて行きました。

 最初からこのようになるとは考えてもいなかった点が多く、専門家の声に耳を傾け前向きに行動していくと企業の可能性が広がるということを実感しています。

担当者の声
 低価格で誰もが浴衣感覚で買え、着物を着た後のメンテナンスも家庭で簡単に洗える等の特徴を持ったデニム着物が、多くの人にとって着物を着るきっかけとなり、そこから着物全体に目が向けられマーケットが広がることは、着物業界にとって良いことだと考えています。

 この新しい着物スタイルの提案は、着物を通して生活を豊かにする提案であり、「新しい和のかたち」というライフスタイルの提案でもあると思います。

企業基本データ
代表 代表取締役 山田明弘
住所 徳島県徳島市寺島本町西2丁目35−1
電話 088−622−1745
e-mail omise@wa-kinuya.com
URL http://www.wa-kinuya.com
従業員 7名
業種 着物卸・小売業
主要製品 着物、浴衣、デニム着物、和装品一般

提携に関する情報
 新しいコンセプトで作られたこの着物は、マーケットに出す方法が大切だと考えています。市場に認知してもらう方法、そして、そこから広がるマーケティングの手法を模索するため、「デニム素材の着物」のフォーメーション事業(企業間でそれぞれの強みを活かして相互補完する連携体の構築)を目指しています。