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設備導入に、販路開拓に、公的制度を活用し果敢に取り組む
有限会社 森板金製作所 平成16年
企業概要
 昭和41年下関市での創業時には、建築板金(建物の雨樋等)の製作・取付工事を行なっていたが、取付工事は雨が降ると仕事にならないこともあり、当時、景気のよかった造船関連へ事業転換した。造船関連の仕事は、自社で溶接や切断加工をしたものを船に取り付けるもので、それ程精度を要求されるものではなかったが、その後のドルショックやオイルショックで極端な受注不振に陥り、当社も赤字続きの状態になった。

 昭和60年より、以前から図面どおりにモノを作る精密板金分野へ深い関心を持っていた森社長が経営に従事し、射出成形機メーカーとの取引を機会に、職人の技術をCNC(コンピューターによる数値制御)機械に置き換え、素人でも職人同様な製品ができる生産システムを構築した。

 平成8年からは半導体製造装置の板金部品加工を受注し、平成12年には工場を県北部の旭村へ新築移転し、改めて新鋭板金機械を導入するとともに、自動倉庫を備えた24時間稼働体制を築いている。現在では、半導体製造装置関連の受注が80%以上を占めるまでになっており、取引先も、90%以上が県外で、遠くは東北地方との取引もある。

 当社は、生き残るための条件として、多品種、極少量、短納期、低コスト、変種・変量、高品質、PL(製造物責任)法の7つを掲げ、これらをクリアすれば全国どこでも通用すると考えている。更なる飛躍を目指して中京地区や東北地方のメーカーとの取引を拡充しつつある。

 今後の課題としては、後継者の問題があげられる。身内以外でも有能な人がいれば任せる方針であり、この課題が解決したときには、当社の更なる成長が期待される。
会社風景
 
様々な形状の金型をプログラムでレイアウトし抜き加工を行ったネームプレート
その他の写真一覧

支援内容
 精密板金分野への進出が当社の目標であったため、県内の射出成形機メーカーを紹介した。初めのうちは、今まで行っていた造船関連の仕事との感覚の違いに戸惑ったこともあったが、徐々に慣れ、昭和60年に「設備貸与制度」で新鋭板金機械を導入後は、生産性も向上し売上は導入前に比べ倍増した。

 しかし、県内には精密板金の需要が少なく、取引先は1社依存の状態で、新規取引先の開拓が急務であった。そこで、「個別あっせん」や「商談会」等の販路開拓支援によって、技術的にトップレベルにある半導体製造装置業界を中心に重点的に営業活動を行なった結果、平成8年から半導体製造装置メーカーとの取引が始まり、今ではこれらの売上が80%以上を占めるまでになった。

 なお、平成12年、新工場に新鋭板金機械を導入するに際しても、「設備貸与制度」等による支援を行なっている。

企業者の声
代表取締役
森 政三氏
 昭和60年、当社の年商が50百万円弱の時に、年商以上の価格の新鋭板金機械を設備貸与制度で導入しました。その設備導入時は金融機関にも相談しましたが、担保不足等の理由で全て断られていたのです。また、取引先は、ほとんどがやまぐち産業振興財団の販路開拓支援によるもので、まさに山口県立森板金製作所と言っても差し支えないほど感謝しています。

担当者の声
 現代表者が就任以降、設備貸与制度および資金貸付制度の利用が計10回、やまぐち産業振興財団の販路開拓支援による新規取引成立が5社以上あります。提案型企業として発注企業の信頼も厚く、24時間稼働体制の構築等、県内中小企業の範ともいえる企業です。

企業基本データ
代表 代表取締役 森 政三
住所 山口県阿武郡旭村大字明木2551番地の3
電話 0838-55-5522
e-mail info@moriban.co.jp
URL http://www.moriban.co.jp
従業員 26名
業種 金属製品製造業
主要製品 半導体製造装置板金部品、プラスチック射出成形機板金部品、工作機械板金部品