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廃水処理のプロフェショナル集団が珊瑚礁を救う
株式会社 システム・イー・ダブル・エム 平成16年
企業概要
 1999年、佐々木社長が鉄工機械メーカー勤務後に独立。環境・福祉に関心があったことと、自身の技術を生かせることから、浄水装置、汚濁水浄化装置、産業省力機械、医療用具、健康グッズなどの製造・販売を主業務に事業を立ち上げた。

 社長が過去の経験と知識を生かして開発したのが、土木工事で発生する汚濁水の浄化装置。この装置は、撹拌反応タンクと凝集沈殿タンクで構成される。まず、撹拌反応タンクに中性凝集分離剤「ミラグレース」を添加、乱流撹拌して、汚濁水中の原因物質を凝固する。次に、凝集沈殿タンクでこの凝固物質を沈降し、最後に、排出基準を満たした上澄み水を放流する仕組みである。最終的に残った凝固物質は脱水装置で固形化し、建築資材に再利用する。処理能力は1時間あたり30〜300立方メートルの性能で、自動化したことで低コストでの処理を可能にしている。

 この浄化装置によって、赤土の流出・堆積から珊瑚礁を守るプロジェクトが成功し、注目を集めているところである。又この技術を応用し、牛尿を消臭処理し肥料化できる商品名「爽快」も製造販売中。
1 多連槽指式汚濁水浄化装置   「MW-305」

特徴
○処理能力:30m3/h
○ss濃度:15,000mg/リットル → 9mg/リットル (沖縄赤土防止条例に適応)
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支援内容
 全国の工事現場で「赤土」と呼ばれる汚濁水流出が問題となっているが、当社は沖縄県の団体から依頼を受け、この赤土問題に取り組んでいた。

 2003年3月、ひろしま産業振興機構広島県中小企業・ベンチャー支援センターから、第一段階として土木工事の際に発生する赤土が海に流出することを防ぐことに注力し、第二段階として珊瑚礁に堆積した赤土を除去することに進む方法をアドバイスされた。試作機が完成した同年6月には公開実験をし、関係者も驚くほどの浄化能力を示した。

 その後、専門コンサルタントを派遣し、沖縄県内の土木・建設工事現場での採用を働きかけると同時に、代理店開拓などのサポートを積極的に進めている。また、沖縄での実験結果を受け、「ひろしまベンチャー交流サロン」での発表、「ひろしまベンチャーひろば」(東京)などへの出展を勧め、全国展開へ向けたサポートをしている。

企業者の声
代表取締役
佐々木 万八氏
 専門家の派遣を受け、代理店の開拓に繋がっている。同時に、ひろしまベンチャー育成基金の助成金など資金面での支援により、浄化能力の向上や自動運転などを視野に入れた装置の改良といったバージョンアップが図られている。

担当者の声
プロジェクトマネージャー
保田 紀孝氏
 社名の「イー(E)」はEARTH(地球)、ERERGY(エネルギー)、「ダブル(W)」はWATER(水)、WOOD(木)、「エム(M)」はMEDICALCARE(医療)、MAN(人)。それぞれの未来を常に念頭に置いて研究開発を行なう当社の飛躍を期待し、引き続き支援していく。

企業基本データ
代表 代表取締役 佐々木万八
住所 広島県佐伯郡湯来町大字菅沢771−5
電話 0829−83−1160
e-mail system-e-w-m@do2.enjoy.ne.jp
URL http://www.system-e-w-m.co.jp
従業員 5名
業種 製造業
主要製品 ボーリング・コンクリート打設省力機械、水処理装置、医療機器・健康増進器具