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解体廃材問題を一挙解決! 施工性、経済性に優れた木質アスファルト舗装「ハーモニーロードウッド」
田中建材 株式会社 平成16年
企業概要
 もともとは父の代にダンプ1台からスタートした会社で、土木・建設業が本業。しかし、バブル崩壊後市場が縮小していく中、新たな事業目標をと掲げたのが環境問題だった。日常あたり前のように取り扱う解体廃材をなんとか有効に利用できないかと考えた。木質のリサイクルとして、発酵堆肥「ハーモニーバーク」や、法面緑化基盤材「ハーモニーソイル」などを開発してきたが、既に各社が開発・生産し飽和状態にある。それならばニーズの高い木質舗装に活かせないかと考えた。

 これまでの木質舗装は、バインダー(接合剤)としての樹脂や乳剤のコストが高く、また、常温施工のため機械使用のうえで特殊な問題が生じやすく、なかなか普及に至らなかった。そこで、自社でアスファルト舗装材としての研究を開始。廃木材チップと発泡アスファルトを混合する技術の開発に成功し、加熱混合装置を開発。安価なバインダーを用い、可燃性の高い木質を安全に、粘度を一時的に低下させ、従来の舗設機械を用い、温度が低下しても施工しやすい状態におく技術で、木質アスファルト舗装の品質と施工性、経済性を高めることができた。

 今後は、透水性・保水性・弾力性・断熱性などの特長を活かし、表面温度の上昇低減効果や、歩行者の膝への衝撃緩衝性などのメリットをPRし、公園や一般道路の歩道舗装、ヒートアイランドを防ぐ屋上舗装、更には床材・壁材・断熱材等建築資材としての利用など、国内外に販路を広げる努力をしていく。

 また、「環境分野で地域一番」を目指し、地元の道路の清掃活動とともに、ISO14001(環境マネジメント国際標準規格)の取得、農業廃水を浄化する新しい炭の開発などへの取り組みを進めている。
新技術、木質加熱アスファルト

支援内容
 事業可能性評価に向けて事業計画のブラッシュアップを図り、平成15年度Aランク評価を取得。その後、専門家派遣により、新事業モデルに沿うハード面・ソフト面双方の強化を支援した。また、知的財産戦略支援事業による専門家派遣を行ない、さらに、補助金等資金面で適格企業として推薦するなどの間接的支援を行なった。東京・大阪・長浜での環境メッセなどへの出展も、知名度向上に有効であった。

 今後は最大のハードルである「販路の拡大」についても、技術の評価や実証を重ねながらできうる限り支援をしていきたい。

企業者の声
代表取締役
田中 喜久次
 木質アスファルト舗装「ハーモニーロードウッド」の開発等、環境事業の成功を信じ、ありとあらゆる賞、補助金、融資、などに応募。その際には事業可能性Aランク評価や支援プラザの強い推薦が味方となっている。引き続き、販路拡大や産官学の開発の連携などに支援をお願いしたい。

担当者の声
支援センター
プロジェクトマネージャー
竹村 弘氏 
 経営者の、新事業への取り組みによる経営革新への挑戦意欲と、粘り強い行動力に敬服している。木質アスファルト舗装というオンリーワン技術を保有できたことは大きな強みである。環境ビジネスをはじめとする経営革新の動きを、販路開拓支援・知財戦略支援・産学連携支援など総合的に応援していきたい。

企業基本データ
代表 代表取締役 田中喜久次
住所 滋賀県高島郡今津町今津1677−14
電話 0740-22-0217
e-mail soumu@tanakakenzai.co.jp
URL http://www.tanakakenzai.co.jp
従業員 30名
業種 土木建設業、環境事業
主要製品 建設、土木、舗装、解体、建機リース、環境関連(産業廃棄物、リサイクル、再生骨材製造、緑化資材製造)