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ゴムとプラスチックの両性体「エラストマー」を金属と複合成形する技術を新開発
株式会社 山王 平成16年
企業概要
 創業は1988年。プラスチックや樹脂の開発・製造会社として様々な製品を提供してきた。高度成長を続けている間は当社もその流れに乗っていれば良かったのだが、時代は変わり独自性のあるものを開発し提案していかなければならなくなった。

 このような背景の中、着目したのが「エラストマー」というゴムとプラスチックの中間的な物性をもつ樹脂素材。近年ゴム製品に代わる安価な素材として、またリサイクル可能な環境にやさしい素材として注目を集めている。その生産や加工には複雑なノウハウが必要なため世界的にも取り組む企業が少ない。当社はさらに研究を重ね、加工が困難とされてきたエラストマーと金属の接合技術の開発に、世界で初めて成功。国内外の自動車メーカーの部品に採用されるまでになってきた。

 現在の売上比率としてはエラストマー製品は2割程度だが、今後の成長を期待している。そのためには、この新技術を使ったこれまでにない製品・部品の提案が不可欠となる。マンホール用の埋め込み式点滅ライトや、高速道路で使用する反射灯など、エラストマーによってより安価で高性能なものができることを広く知ってもらえるよう努力しているが、認知度を上げるのはなかなか困難。開発力、技術力には自信があるが、これからは販売力をどう高めていくか。この解決に取り組みつつ、更なる発展を目指している。
エラストマーを加工した製品の数々

支援内容
 先代が築かれた会社に、2002年ご子息である現社長が入社。それを機に新技術の開発・生産・販売に力を入れるようになり、当支援プラザでは「商品化事業化可能性調査」を実施、マーケティング調査により営業力向上を支援した。

 2003年には、「金属とエラストマーの複合成形体技術の開発」に対し中小企業創造活動促進法の認定を、また、「自動車のポールジョイント等へ使用されるエラストマーと金属の複合成型体の開発と事業化」で、事業可能性評価「めきき・しが」にてAランク評価認定を受けた。

 これらの支援をもとに、現状安定型の企業体質から新事業への取り組みによる成長企業への脱皮を図り、経営革新に成功されている。

企業者の声
代表取締役社長
濱田 省吾氏
 エラストマーと金属の接合技術の開発という全く新しい技術の開発にあたり、専門家派遣や資金調達などで直接的・間接的に支援を受けられた。創造法認定やAランク評価による事業計画のブラッシュアップやマスコミによる報道での知名度向上など、短期間に機会を逃さず支援を受けられたことは大きい。今後は販路の拡大やビジネスマッチング等にも期待をしている。

担当者の声
支援センター
プロジェクトマネージャー
竹村 弘氏 
 大企業勤務の経験を有する若い二代目社長で、「金属とエラストマーの複合成形体」のコア技術と自動車等の成長分野の取引先を持つ有望企業であり、大いに期待している。利益指向にもとづく経営戦略や、資金調達の多様化を含む財務戦略の提案など、総合的支援で企業成長を応援していきたい。

企業基本データ
代表 代表取締役社長 濱田省吾
住所 滋賀県草津市青地町282−4
電話 077-566-6161
e-mail sannoukaihatubu@aol.com
URL http://www.shiga-sanno.com/
従業員 35名
業種 製造加工業
主要製品 プラスチック、フッ素樹脂、各種エラストマー製品