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経営革新支援法を活用して新方式の遠心分離機を自社製品として開発!
株式会社マルエス機工 平成16年
企業概要
 当社は昭和36年創業の各種産業機械の部品メーカーで、新幹線車両台車用のショックアブソーバー部品では技術力の優秀性が評価され、新幹線開通時から同部品を当社が全量供給している。また、自動車用ATテストライン、シュレッダーダストリサイクルプラント等大型装置の設計製作を手掛けている。

 しかし、受注生産だけでなく自社製品を持ちたいとの思いが募り、遠心分離機の改良開発に着手。従来製品は回転体と掻き出し装置が一体となって回る機構であるが、それを非同期化して、回転体が回っている間は掻き出し装置は停止するスクレーパー方式を発明し、回転体の軽量化と高速遠心回転を実現した。

 新方式遠心分離機の特徴は、(1)これまで分離できなかった数ミクロンの微粒スラッジであっても容易に分離処理ができる、(2)多量のスラッジ(固いもの、柔らかいもの、粘りのあるもの)でも分離可能、(3)回収スラッジの含水率を大幅にダウンすることができる、等が挙げられる。

 その実用化第一弾はガラス業界向け遠心分離機である。自動車ガラスの研削後の廃液をガラス粉と水とに分離することで、それぞれリサイクルすることが可能となり、資源活用に貢献している。

 さらに、現在実用化を急いでいるのが米の研ぎ汁の分離処理である。米の研ぎ汁は赤潮の原因とも言われており、給食センターをはじめ、その処理が大きな課題となっているが、これについてもほぼ解決の目処が立っている。

 このほか、賞味期限の切れた牛乳やシールド工法による掘削時の泥水処理などの開発依頼があり、各方面から新方式遠心分離機の実用化が待望されている。
製品概要
拡大図

支援内容
 工作機械の導入(合計で約1億円)をスムーズにするために経営革新支援法の承認を受けたいと、水野社長が支援センターに来所。

 経営革新計画の承認支援では、県庁窓口担当者の紹介と3回程度のアドバイスの実施で短期間に承認を受けることができた。

 また、性能向上した遠心分離機の研究開発を進めておられたので、創造技術研究開発事業補助金(経済産業省)の申請を薦め、申請書類作成の支援を実施するとともに、研究開発成果の一層の向上を意図して、名古屋工業大学・愛知県食品工業技術センターの研究者を引き合わせ、共同研究体制の構築で側面支援を実施。

 さらに、「ベンチャープラザ2003」への出展を薦め、出展に選考されたことで、新方式遠心分離機のPRと新規取引先の開拓活動に役立った。

企業者の声
代表取締役
水野 憲雄氏
 経営革新法の承認をスムーズに受けることができた。また、技術開発補助金を受けたり、大学や研究所との共同研究の実施実績が金融機関で評価され、資金調達も円滑になった。さらに、地元の小牧商工会議所での特別表彰(地域で頑張っている中小企業があるとの会頭の高い評価)も受けることができ、知名度が大いに向上した。

担当者の声
サブマネージャー
興津 覺氏
 社長が日頃社員に強調しているのは、「自分で考えて創れ」ということであり、この言葉はまさにベンチャースピリッツの顕れであり、社員育成を経営の主軸においていることにほかならない。また、今回の支援テーマとなった経営革新法の承認や創造技術研究開発費補助金の申請書類の作成は長男に一任するなど、後継者育成も実践的にすすめておられ、将来の布石に余念がない点は感心させられた。

企業基本データ
代表 代表取締役 水野 憲雄
住所 〒485-0825愛知県小牧市大字下末字野本347-17
電話 0568-73-3724
e-mail
URL http://www.maruesu-kikou.co.jp
従業員 25名
業種 一般産業機械工業
主要製品 各種産業機械部品の設計製作、自動車用ATテストライン、シュレッダーダスト等大型装置の設計製作、ガラス業界向け等新方式遠心分離機の設計製作

提携に関する情報
 新方式遠心分離機が応用できる食品の汚水処理メーカー、土木プラントメーカーとの連携を求めています。