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オリジナル商品の開発により下請けから脱却
有限会社 富浜精工 平成16年
企業概要
 当社は、昭和41年に現社長が志村工業所を設立、昭和58年に有限会社富浜精工に改組して今日に至る。金属の挽き物加工、特に旋盤・フライス盤を用いた歯車、プーリー(滑車・ベルト車)、シャフト(回転軸)などの小型精密部品の製造を得意としており、常に製品加工の作業改善、コストダウンに取り組み、顧客の獲得に努めてきた。

 一方、当社では、これまでに培ってきた精密加工技術をもとにオリジナル製品の研究開発を目指して創意工夫を重ねてきた。その結果、平成10年に、従来の歯車ブランク加工(外形抜き加工)の技術を応用した精密歯車のホブ切り加工(切刃による歯切り加工)に着手し、平成14年には、切削・研削加工工場に通常設置されている汎用旋盤に、特許申請中(得願2002-215565)の装置を取り付けることによって、キー溝加工を容易に行える方法を独自に開発した。

 この新開発装置(ブローチ加工冶具)を利用すれば、小径ブローチ・キー溝加工が、従来の方法に比較して熟練を要さず安価かつ正確にできる。しかも、この装置は構造が簡略丈夫で、専用設備の設置の必要性がない等の優位性がある。そのため、大手取引業者からの引き合いがあるなど、幅広い機械加工業者から開発装置の発売が期待されている。

 このように、当社は従来の工賃仕事の作業合理化に積極的に努めると同時に、自社製オリジナル商品の開発を行うなど、下請け体質からの脱却を図りながら提案型企業としての事業展開を行っている。
開発装置使用状況
その他の写真一覧

支援内容
 当社の開発した「キー溝(ブローチ)加工装置」の事業可能性について、平成14年度第2回事業可能性評価委員会において審査、評価を得た。これに続き、同装置の市場性、市場規模、販売予想等の調査分析を行うため、商品化・新事業化可能性調査事業(マーケティング調査事業)に採択され、専門機関による調査を行った。

 また、平成15年度第2回事業可能性評価委員会で新産業試作調査事業の審査認定を受けて、量産化に向けた改良を加えた試作品開発の助成を行った。一方、県工業技術センターにおいて、試作機の耐久試験、信頼性評価のための技術指導を実施した。

企業者の声
代表取締役
志村良三氏
 可能性評価委員会では、開発した装置の技術的課題や販売先などについて指摘を受け、非常に参考になりました。また、その後のマーケティング調査や、試作品開発などの手厚い支援をいただき、商品化に成功することができました。

担当者の声
経営支援課
課長 木之瀬久司氏
 当社の事例に見るように、事業可能性評価委員会において、新製品開発等の技術的課題や市場性など専門家の客観的な意見を聞くことができます。また、その後のマーケティング調査や試作品開発助成金などのメニューを取り揃えています。中小企業支援センターにお気軽にご相談ください。

企業基本データ
代表 代表取締役 志村良三
住所 山梨県大月市富浜町3278
電話 0554-26-5881
e-mail tomihama@poem.ocn.ne.jp
URL http://www10.ocn.ne.jp/~tomihama/
従業員 5名
業種 一般機械器具製造業
主要製品 歯車、プーリー、シャフト