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建設会社が水車の製作を契機に石臼挽き豆腐の製造販売へ進出
株式会社 田中住建 平成16年
企業概要
当社は、現代表が昭和39年に個人創業し、在来工法による住宅建設、学校・マンション・工場などの一般建築、土木工事、不動産売買業務によって、長野県の南北佐久・小諸地域を基盤に総合建設業として発展してきた。新分野への進出の転機は昭和51年に訪れた。店舗開設工事を請け負っていた小諸市の蕎麦屋から水車製作を依頼されたのである。製作経験はなかったが、従来から社内で使う建設機械や木工機などは独自で開発していたこともあり、社長が「それでは私の趣味で」と水車を製作した。90年代後半になると、地域おこしや話題づくりを狙う全国各地の自治体や蕎麦店などから水車の引き合いや注文が相次いだ。さらに、その関連で水車には石臼が付き物とばかり、水車で回す石臼や家庭用手挽き石臼、業務用電動石臼の開発にも成功した。事業規模の拡大に対応して、平成9年には水車・石臼を水車事業部として独立し、最近では総売上高の10%近くを担うまでに成長している。ところで、豆腐づくりには高速破砕機を使う製法が一般的であるが、当社は石臼が持つ製造効率の悪さを克服した豆腐製造用電動石臼「豆腐師たくみくん」の開発に成功。同時に、大豆の風味、栄養素を余すことなく豆腐に移行した「石臼挽き豆腐」の商品化にも成功した。そこで平成15年10月、当社100%出資の子会社「株式会社築屋」を設立し、「石臼挽き豆腐」の製造販売の事業化に取り組み始めたのである。
社屋

支援内容
当センタ−への最初の相談は、「長野新幹線佐久平駅前に店舗を造り、石臼挽き豆腐を販売したい・・・」であった。当社にとっては、建設業界から食品業界への初めての進出であり、流通やマ−ケティング戦略などの面を一から学ぶ必要があった。このため、平成15年度に「診断助言事業」を活用し、マ−ケティングの専門家を派遣して延べ16回の支援を行なった。支援の前半は食品業界の現状把握、販売チャネルの選択、流通経路における価格設定、豆腐容器のデザインなどを具体的に検討した。後半は、東京市場の調査分析から始まり、長野県内の大手ス−パ−や卸売業者への販路開拓など、基本的知識の習得から営業の実践に至るまで広範囲の支援となった。なお平成16年度は、「マ−ケティング調査事業」(ベンチャー企業等商品化・事業化可能性調査)を活用し、事業の成長段階に即した市場調査、販売戦略、販路拡大等を支援している。

企業者の声
代表取締役
田中 信一氏
当社では、食品部門への事業進出は初の試みであり、「診断助言事業」による専門家の派遣により方向性を間違うことなく、ここまで進んで来ることができました。食品業界について全くの無知であった当社に対し、辛抱強く、解かり易く指導していただき感謝しています。

担当者の声
当社への支援が成功したポイントは、食品業界へ進出する当社の課題の明確な把握と課題解決に向けた適切な専門家の選定と派遣にあると思う。しかし、何よりも新事業に対する社長以下役員、社員の意欲・熱意が大きな推進力となったように思われる。

企業基本データ
代表 代表取締役 田中 信一
住所 長野県佐久市大字長土呂819−2
電話 0267−67−4736
e-mail futami@tanakajyuken.co.jp
URL http://www.tanakajyuken.co.jp
従業員 48名
業種 総合建設業
主要製品 住宅・マンション・店舗・工場等の設計施工、土木工事、水車・石臼設計製作、不動産売買

提携に関する情報
現在、積極的な販路開拓を展開しており、長野県内外を問わず当社の「石臼挽き豆腐」を取り扱って貰える卸売業者、小売業者、飲食業者などの情報を希望している。